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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

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乗っ込みに思う

蒼い海中からギラギラと輝く海面を捉える水中カメラ。画面の端からは無数の魚の群れが、何かの拍子に一気に海面に浮上し、狂乱し始める! 産卵がスタートした瞬間の映像だ。雌が産卵すると雄が一斉に射精するので、辺りはものすごい濁りとなる。どの卵にどの精子が受精したのかも分からない状態であるが、それがまた近親の受精を妨げ、より環境に強い個体を作る。

春は乗っ込みのシーズン。マダイを始め、チヌやカサゴなどメジャーな魚が続く。そして、その後にはマアジなどが後を追う形で乗っ込みを迎える。もともと乗っ込みとは、フナの様子から来たと言われる言葉。フナが産卵期に深い所から浅い所へ移動し始めると、「浅場に乗り上げるように入ってきた」様子を「乗っ込み」と表現したようだ。それが派生し、産卵期の魚を指すようになったと言われている。今では、魚が産卵期を前にして盛んな食欲を示しながら浅い所に群れ集まることを指して言うことが多い。乗っ込みという言葉を聞くだけでワクワクしてしまうのは釣り人の性かも知れない。

それぞれ魚によって産卵方法は異なるが、一般的に釣りの対象魚は総じて分離浮遊卵となる。孵化した稚魚は流れに身を任せ、やがて自ら泳ぎ始める。成魚まで成長できる確率はわずか0.01 ~ 0.1%。とてつもない生存競争の果に乗っ込みまで辿りついたことになる。だから、私個人的にはできる限りリリースするつもりである。

  • 2019年03月29日(金)09時41分

春を告げる

年を重ねるごとに寒さが体に応えるこの頃、春の到来が待ち遠しく思える。自然と山桜や河川敷の菜の花などに目が向き、春がどこまで近づいているかしばし観測。あー年はとりたくないものだ。

先日、渓流に足を運んでみると、川岸に咲くキクザキイチゲという花が咲いていた。花びらのように広がるのは蕚片(がくへん)と呼ばれる花を支える部分だそうで、その姿から「春の妖精」とも呼ばれる。似つかわしい呼び名である。このキクザキイチゲはそれこそ春を告げる花で、本格的な春を迎えると、花は散り葉だけになるそうだ。

我々釣り人は、年中魚を追いかけているが、その魚は水中にいるため、どのような状態になっているかは、陸上にある自然から想像することとなる。梅や桜しかり、この渓流のキクザキイチゲしかり。雑学ではあるが、知っていると、渓流を泳ぐヤマメの姿が想像でき、これはこれで楽しい。昔の漁師は、こういった自然の変化から魚の状態を想像し、狙う魚を変えていたそうだ。自然からの信号を見逃さない能力は現代人の想像を遥かに超えるはず…。

カタクリ、ヤマエンゴサク、ニリンソウ。いずれに渓流に春を告げる花々。川面ばかり見つめる目をちょっとだけ辺りに配るだけで、今まで見えなかった自然が目に飛び込んでくる。日常とは無縁の世界。サラサラと流れる川音は心を洗う。私の体は自然の一部であり、全てとなる。川と同化した仕掛けがキラッと光る。

  • 2019年03月22日(金)09時59分

幼少期の釣り体験

コロラド大学の研究によると、「自然に囲まれて育った子どもは、緑が少ない地域で育った子と比べると後にさまざまな精神疾患にかかるリスクが最大で55%低い」との結果が発表された。また、不登校やいじめなどの経験をした子供たちに魚釣り(自然体験)をさせることで、学校に復帰することができたとの事例もある。

私個人的には、魚釣りが一番子どもたちに成功体験を与えることができるレジャーだと感じている。自分の仕掛け(タックル)で魚を釣り上げる喜び。ゲームとは異なり、実体験を伴う経験だけに、子どもたちに考える力や想像する力、そして釣り上げた時の喜びを感じさせてくれるレジャーだ。だからこそ、この春休みには家族で海へ出かけて欲しい。

昔から「カエルの子はカエル」とよく言われるように、親の影響を子供は大きく受けて育つ。それだけに、親が釣りをしていると、子供も釣りを経験することが多い。逆に親が釣りをしていないと、子供も釣りをする環境を得にくいはず。子供自ら環境を選ぶことができないだけに、ここは熟考の価値があると思う。

大分県はまだまだ自然が豊かである。ちょっとでかければ魚釣りを楽しめる環境もある。これはお金ではなかなか買えない価値のある財産だ。身近にあるだけにその存在を忘れてしまいがちだが、これを活かさない手はない。たまには家族で魚釣りも悪くないのでは?

  • 2019年03月15日(金)09時51分

渓流解禁を迎え

3月1日に迎えた渓流の解禁は、素晴らしい1日となった。約半年振りに巡り会えたヤマメたち。冬の厳しい寒さに耐え、数々の修羅場をくぐり抜けてきたであろう個体は、野生の逞しさにみなぎる見事な魚体を見せてくれた。この日に魚釣りが楽しめることに感謝。そして、久しぶりに巡り会えた仲間たちにも感謝である。

環境が変わっていると言われる昨今であるが、上流部は相変わらずの渓相を見せてくれ、なんだかホッとしてしまう。このままの姿でいつまでも残って欲しいと願う。日本は高度成長期を終え、高齢化社会、人口減少社会へと進んでいく。当然釣り人の数も今以上に増えていくことはあまり考えられず、魚にとってはいいことではないだろうか?

その昔、誰も足を運んだことのない秘境があった。その奥に潜むヤマメは頭ばかりが大きく、顔は厳つい。エサが少ない壮絶な環境で育ったからだ。そのような話もワクワクしていた頃は、本当に昔の話になってしまった。誰も足を運んだことのない秘境は桃源郷となり、夢の中に消えた。それでも、やはり解禁日を迎えるとワクワクが止まらない。川面から立ち上る霧、サラサラと流れる水音、岩を洗いながら流れる水はキラキラと輝き、その中から美しいパーマークが飛び出す瞬間はなんとも言えない。それが解禁日だ。

特にアマゴは瀬戸内だけにいる日本の固有種。それが狙える大分県にいることも、渓流釣りが止められない理由。

  • 2019年03月08日(金)10時04分

釣れない時に考える事

「あ~釣れない。エサも盗られない」などのボヤキが聞こえてくる。毎年2月を迎えると、アタリがない時間も長くなる。それに加え寒さが精神にボディブローを加える。あー帰ってお風呂に入りたい。何かの罰ゲームか?と釣りに出かけた自分を呪いたくなる。

ところがそんな時でも確実に釣果をあげている釣り人もいる。釣っている人と釣っていない人の違いは何か?長年取材している中で、私が個人的に感じている答えは、やはりどれだけ釣り方を試しているか、ではないだろうか?釣れない仕掛け(釣り方)で、いつまでも同じことを繰り返しても同じ結果になる確率が高い。ならば、普段は試さない事を試したり、あえて異なる仕掛けにすることで釣果が得られることもある。このチャレンジ精神があるかないかが釣果に大きく左右する。

ツケエが盗られない→違うところを流す。タナを変えてみる。アタリが取れない→ハリやフックを変える。これらのトライ&エラーがその日の状況を教えてくれ、釣れパターンが把握できる。厳しいシーズンになればなるほど、これをしないと前述のように罰ゲームになってしまう所以だ。

自分では狙っているつもりでも、タナが外れていたり、仕掛けが入っていないといったことも多いはず。釣れないときこそ、釣技をアップするチャンスと捉えたい。それには何度も心が折れてしまうが…。あー、強さが欲しい!

  • 2019年03月01日(金)10時16分

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