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我慢の限界…堪忍袋の緒が切れた四浦住民

1月8日付けの大分合同新聞に「『我慢の限界』四浦の住民」との記事が掲載された。大分県津久見市に位置する四浦半島は、昔から青物が回遊する半島として有名。それにくわえ近年のモイカ釣りブームで、秋には釣り人が増加の一途を辿る地域。今年12月には「5 メートル置きに車が駐車され、四浦半島に入ることが出来なかった」との話も聞くほど釣り人で賑わった地域である。逆に言えば、それだけトラブルも多く、地元住民からは「我慢の限界」との声も上がり、新聞に掲載する運びとなったようだ。

1月8日付けの大分合同新聞に掲載された記事を担当した津久見支局の佐藤記者は、「地元住民の中には、『せっかく釣りに来るし、私たちも他の地区へ釣りに行くこともあるのだから、締め出しにはしたくないが…』とコメントされる方もいらっしゃいますが、それ以上に釣り人のマナーが悪過ぎると感じています。今年が特に酷いということではなく、長年積り積った気持ちが一気に爆発したといった感じではないでしょうか…」と話してくれた。

1月13日、早速現地へ出掛け、四浦地区代表である同市・市議会議員の小谷さんとお会いし、四浦半島の現状をお話して頂いた。

小谷さんのコメント=私たち住民も全ての釣り人がマナーが悪いとは思っておりません。おそらく極一部の釣り人のマナーが悪いのだと思います。しかし、地元住民に取ってはマナーのいい釣り人も悪い釣り人も同じ釣り人。それを区別する手立てはありません。そんなことから「ここまで来たら釣り人を締め出してしまおう」といった意見も出て来るのですが、そんな強制権もないのが事実です。海は皆の物なので、私たち住民も釣りに来て頂いても一向に構わないのです。しかし、それにしてもマナーが悪過ぎる。カーブに路駐するし、夜中の騒音は酷い。ドラム管の中で焚き火はする。火の粉が飛び散って火事にでもなれば、そんな人たちは逃げ出すでしょう。中にはお年寄りが大勢暮らす地区もあります。そんな地区で火事でも発生した時には、大惨事となってしまいます。挙げ句の果てには、波止の係留ロープの上に人糞を残して帰っている。これでは堪忍袋の緒が切れてしまいます。マナーを良く釣りをして頂ければ何も問題はないのです。マナーのいい釣り人の方々と協力し合いながら、何かいい手立てはないでしょうか?

現地を廻ってみると、放置されたゴミ、モイカのスミ跡なども目立ち、大騒ぎをした後の殺伐とした物悲しさを感じる。中でも人糞が放置された久保泊には、ロープがはり巡らされ、現在は立入り禁止となっていた。

小谷さんのコメント=何もここまでしなくても…と思われる釣り人の方々もいらっしゃるかも知れませんが、これは地元住民の最後の手段です。マナーの悪さを注意したことで、ケンカざたになることもしばしば。公衆トイレのマナーも酷く、トイレットペパーなどは新しいものを入れても盗まれるケースも多々あります。汚れたトイレを掃除するのも、トイレットペパーを負担するのも地元住民です。釣り人は楽しいことだけして帰る。四浦半島は行楽地ではないので、こんなことの繰り返しでは、致し方ないのかも知れません。ただし、これがいい策だとは考えておりません。前述したように、釣り人と協力しながら、マナーアップをはかれれば、こういった釣り場も解放出来ると考えます。今の現状では、非常に難しいとは思いますが、地元住民のそういった負担を何らかの形で解消して頂けないものでしょうか?

今後、地元住民を中心に打開策を話し合っていく予定。マナーが悪いから釣り禁止といった方法ではなく、問題を回避する方向性で話が進めば、釣り場が解放されるといった前向きな姿勢で話が進行することを期待している。

四浦住民からのお願い

1. 港内に駐車スペースがある場合は、スペース内にきちんと駐車して下さい(駐車スペース以外は厳禁)。また、駐車スペースがいっぱいな時は、別の場所へ移動して下さい。

2. 港内でのキャンプ、焚き火はご遠慮して下さい。コンクリートの上で焚き火をすると、コンクリートが割れて、船をあげることが出来なくなります。また、火事の危険性も高まります。四浦には高齢者の方々も多く、火事にでもなれば大惨事になりかねません。

3. 泊を越える滞在の場合は、区長に届け出て下さい。今年、1ヶ月以上キャンピングカーで四浦に滞在された方がいらっしゃいましたが、無断で水は使うし、路駐で漁業活動の邪魔になりました。一声かけてくれればまだいいのですが、断わりもないため非常に不愉快な思いをしました。

4. 港内での釣りは、船の係留設備に支障のないようにお願いします。また港周辺の船の航行に支障がないようにお願いします。特に港の出入り口では、船道への仕掛けの投入はご遠慮下さい。船が近付いたら、仕掛けを上げる、2本以上の竿を出さないようにお願いします(仕掛けの回収が遅れる)。

5. 港内での投げ釣りは禁止して下さい。非常に危ない思いをした住民もいます。

6. 港内への撒きエサのし過ぎは、汚染の原因です。出来るだけ最小量に止めて下さい(潮が流れず底に堆積するため、今いる種類とは別のプランクトンが発生し、魚が棲みにくい海に変わってしまうため)。

7. ゴミは持ち帰りが原則。また山道への不法投棄も禁止です。

8. 天候に注意して無謀な釣りはご遠慮下さい。怪我をされた場合は自己責任です。

9. 港内の漁業施設を壊した場合は、相当費をご請求させて頂く場合があります。また漁業活動に支障がないようお願いします。

10. 高浜港に陸上から船を持ち込む時は、基本的に魚釣り禁止です。

11. ボート釣りをする場合は、出来れば区長に届け出して下さい。航行予定の確認、帰港の確認、危険箇所の周知など防災・防火上の確認のためです。区長が分からない時は、地元住民に聞いてみて下さい。また、地元でも今後届け出先を協議して決めていきたいと考えています。

12. ゴミ、家電、ウンチの放置はもってのほか! これはマナー問題ではなく、常識の問題です。一人でも悪い人がいれば、釣り人全てが悪く思われます。我々地元住民はいい釣り人と悪い釣り人の区別がつけられません。仲間同士で注意しあって下さい。お願いします。

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