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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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「ネリエ」はエサ盗り対策ではない、「食わせ用のエサ」だ!!

2012年 5月 20日 11時頃

昨年の「第18回マルキューゴールデンカップチヌin九州」を制した木村真也氏に、「チヌ釣りにおけるネリエの使い方」をインタビューした。その前に、皆さんの中で「ネリエ」とはどのような位置付けをされているかを確認しておきたい。本紙記者が一番に思い浮かんだのは、「エサ盗り対策」としてのツケエ。しかし、今回のインタビューによってそれはあっさりと覆されることとなった。木村氏曰く、「ネリエはエサ盗り対策用ではなく、食わせ用のツケエ」というのである。もちろん、ネリエがエサ盗り(ゼンゴなど)対策としての役割を果たすことも含まれるが、木村氏の実釣体験上、沖アミとネリエでチヌが釣れる割合は丁度50%ずつだと言う。ネリエはあくまで食わせ用のツケエなのである。それ故、プライベート釣行では、最初の5 投は沖アミをツケエにし、次の5投はネリエとする(逆もあり)。更に次の5投は沖アミと、このローテーションを繰り返す。驚くべきは、例え5投目の沖アミでチヌが釣れても、6投目はローテーションを守って、ネリエに変更すること。普通であれば、釣れた沖アミをそのまま使ってしまうだろう。だが、基本的に木村氏はこのローテーションを守ってチヌ釣りをする。その理由として、チヌは違うエサに反応しやすいし、飛びつきやすい習性があると確信しているから。同じ沖アミを何度も使うより、釣れていてもネリエに変更することで、チヌの好奇心を駆り立てるのである。これはもう、魚の気持ちになって考えてると言っても過言ではない。人間でも同じ料理を続けられると飽きるのだ。

更に驚くべき事実がもう一つ。このローテーションをトーナメントでも実践していると言うのである。もちろん当たりエサが分かれば、ローテーションの割合は替えるものの(当たりエサをメインにそれ以外のツケエを数投織り交ぜる)、同じツケエをずっと使うことは、木村氏のチヌ釣りでは絶対にNGなのである。ここで、具体的にネリエを使用したチヌ釣りのコツを説明してくれたので紹介したい。まず、マキエとツケエの同調だが、クロとチヌは全く逆で考えればいいとのこと(図①参照)。チヌは目立つエサに反応しやすい習性があるので、ラインを張ってわざとマキエから外した位置にツケエを落とすのである。しかし、目立つエサに反応するのはフグも同じで、エサ盗りでフグがいる時にはこの理論は成り立たないので注意。沖アミより沈下速度が速いネリエは、(ツケエが目立つという意味で)フグがいる時には不向きなのである。その場合は、クロ釣りのようにマキエにカモフラージュしてツケエを潜らせる必要がある。また、フグがいない時はツケエを目立たせたいので、マキエとズラして投入するが、ツケエのズラし方には、縦にズラすパターンと横にズラすパターンがあるので、図②を参照してほしい。基本、マキエは先打ちすることが前提だ。

次にネリエで重要な種類の選定とハリの付け方だが、まず使用するネリエはマルキュー「くわせ練りエサ・チヌ=(以下、赤)」と「くわせ練りエサ・チヌ(白)」の2種類。基本は赤を使用するが、朝まずめの一発やツケエをよりアピールしたい場合などは、白のみを使用する。白の方が海中では目立つからだ。赤と白をマーブルにする方法も目立たせたい時にはオススメ。ただし、全て混ぜ込んでしまうと意味が無くなるので注意。付ける形は、直径1・5㎝程に丸いスタイルが基本(写真A)。これには3つの利点がある。①丸いので底這わせ釣りに向いている。②エサ盗りが多い場合は角があるよりも丸い方が突破しやすい。③仕掛けが安定しやすいので、チヌが食い易くなる(木村氏は、大型のチヌは安定したエサを拾う傾向が強いと推測している)。これで釣れない時は、ひらひらとアピールできるパターンにするのも有効( 写真B)。ちなみに丸型も平型もハリを全て覆い隠すのは基本中の基本。

この他、仕掛けに関しては、ウキに13g以上の自重ウキを使用することや、ハリは1〜2号の太軸バリを使用した方が、仕掛けが安定すること、アワセに関してはラインが走っても早アワセせずに、穂先が引き込まれてからハリを飲ませる位のつもりで遅アワセするなどのアドバイスも頂いた。何よりも大事なことは、「ネリエはチヌの食わせエサになる」ということをイメージすること。「ネリエでチヌが釣れるのかな?」ではダメ。「ネリエでチヌは釣れる」という信念を確立しなければならない。そのため木村氏は、プライベート釣行で使用するツケエを、ネリエのみで挑むことを勧めている。そうすることで、ネリエでもチヌは釣れるというイメージを確立すれば、「ネリエ=エサ盗り対策」という概念は無くなり、「ネリエ=食わせ用のエサ」として、信念を持ってチヌ釣りに挑めると言うのである。今回のインタビューで本紙記者が痛感したのは、「木村真也」という人物の釣りに対する非凡な感覚である。

ただ闇雲に釣りをしているのではなく、より魚の気持ちになり、より釣れる方法を一投一投、意識して行っているということだ。

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