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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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楠屋で乗っ込みカワハギ

2012年 10月 18日 13時頃

10月18日、中潮。午前6時、ケミホタルでお馴染みの「株式会社ルミカ」の信岡さん一行は「龍栄丸」(津久見市楠屋)で、楠屋沖の養殖イケスへと向かった。大雨に打たれ、ウネリに揺られながらゆっくりと船は沖へと進む。イケスの脇の大きな掛かり船では既に先客が竿出し中。こちらが仕掛けの準備をし終える頃には、カワハギのいる海底付近はマキエが十分に効いているだろう。

さて、掛かり船に乗り移り、だんだんと小さくなる「龍栄丸」の後ろ姿を眺めながら、仕掛けの準備に取り掛かる。船のカワハギ狙いはマキエを使用しないが、楠屋を始め掛かり船や筏のカワハギ狙いでは通常マキエを使用する。船の場合は、カワハギの群れのいる場所を転々と狙うが、移動の出来ない掛かり釣りなどではそれができないため、マキエで一斉にカワハギを集めなければならない。なお、カワハギ狙いは底釣りが基本だが、ここのカワハギは浮き上がることが珍しくない。そこで「龍栄丸」では通常は1セットで使用する市販のカワハギ仕掛けを、2セットを連結して使用することを推奨している。なお、推奨するツケエについては海底で薄っすらと光ってアピール性の高い青ケブをハリのサイズにカット。もちろん、エサ盗り名人のカワハギに対してのエサ持ちの良さもその利点となる。食い込みが渋く、エサ盗りのいない時は沖アミもよい。さて、信岡さんは下カゴにマキエを詰めて仕掛けを投入し、両軸リールのカウンターを見つめる。カウンターが45mを表示したところで、糸の出るのが止まって、下カゴが着底したことを確認する。信岡さんは即座に糸フケを取ってゆっくり竿を持ち上げると、すぐに穂先がコツコツと揺さぶられる。アワセを入れるとフッキングして、竿の胴がクイッとしなって湾曲する。慎重にリールを巻き上げて釣り上げたのは、本命の23㎝級カワハギであった。それを合図に、カワハギが入れ食いになって、20㎝前後のまずまずのサイズが連発する。この日、初めてカワハギ釣りにチャレンジした株式会社ルミカの横枕さんも、小気味良い引きを見せるカワハギを連続して釣り続けるのであった。

この絶好釣がずっと続くかと思いきや、午前8時頃からはアタリが小さくなってフッキングが渋くなってしまった。一日の中で食い気がコロコロと変わるのがカワハギ釣りのゲーム性の高さであり、普段であればハリのサイズを下げたりして様子を見るのだが、信岡さんは道具ケースから「ルミコ/カワハギ」を取り出して、仕掛けの枝の間に装着する。すると、再びアタリが大きくなって、早朝のようにカワハギがフッキングするようになった。「カワハギは目の弱い魚だと言われていて、シルバーやゴールド頚の反射する素材に興味を持って集まる傾向があります。ですので、カワハギ用の中オモリや下オモリは派手な装飾が多いのですよ。オモリの付け替えはもちろんですが、ハリスに集魚灯をセットすることも非常に効果的な手段となりますね」(信岡さん)。

信岡さんに触発されて、横枕さんも道具箱に手を伸ばす。そこから取り出したのは、「ルミカ50/ケイムラブルー」だ。ワンタッチホルダーでハリスにセットすると、こちらもカワハギのアタリが増加して、フッキングをするようになった。そのアタリの数はベテランの信岡さんに迫るほど!「集魚灯のカラー・ローテーションも、釣果アップのための手段の一つです。ワンタッチ・ホルダーで付け替えが簡単なので、みなさんも試してみてはいかがですか?」(信岡さん)。早朝はアタリに対しての即アワセでフッキングしていたが、竿出しして1時間ほど経つと、即アワセよりも聞きアワセ(アタリに対して、ゆっくり引き上げることで本食いさせること)でフッキングするようになった。なお、竿は先調子のアワセ重視のタイプよりも、やや胴寄りで軟調調子の食い込み重視した竿に分があった。これはウネリによる船の揺れが原因であったと推測する。先調子の竿では竿の固い分だけ、仕掛けが海底で安定しないし、同調子の竿ではその柔軟性から仕掛けが底で安定するから。ウネリのある日のカワハギ釣りでは筏に限らず、船でも同様に胴調子の竿が活躍するので、準備をお忘れなく!

この日は佐伯市で記録的な豪雨に見舞われて(正午までの3時間雨量が観測史上1位の152ミリ)、楠屋沖でも凄まじい雨が降り続けたが、早い時間に2人で60枚のカワハギの釣果ができたので、午前10時に納竿することにしたのであった。最後に、同乗していたダゴチン釣りには70㎝大のマダイの釣果があった。「底付近で30㎝弱のマダイが釣れてから、狙いのタナを上へ上へ。海面下20m付近でダンゴを割ってツケエと同調させて流して、大型マダイを釣り上げました」(マダイを釣った森山さん)。マダイの群れの最も浅い層に、最大マダイがいることをイメージして狙ってみてはいかがでしょうか? なお、マダイ狙いには25㎝級アジのアタリも頻発していた。最後に楠屋のカワハギは肝が七部咲きで、肝和えに十分! 肝パンカワハギを狙うか、名物の大マダイを狙うかが、非常に悩ましい!

取材協力/龍栄丸 TEL 0972-82-1502 株式会社ルミカ

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