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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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ツケエの工夫で寒グロ攻略

2013年 1月 2日 5時頃

1月2日、中潮。マルキューフィールドスタッフの猪熊博之さんは「功明丸」(米水津小浦港)で、鶴見半島の「トリノス」に上礁した。「前情報では、12月下旬から米水津のクロの食いが急激に渋くなっているとのこと。この原因は恐らく、海水温低下によるものだと推測します。海水温低下が進むとクロは沖の流れのある場所よりも、地周りで流れの緩やかなポイントを好むようになります。『トリノス』は湾奥で流れが緩く、しかも水深のあるポイントです。他の場所に比べると、比較的期待が持てそうです」(猪熊さん)。夜明け前、猪熊さんはマキエの準備に取り掛かる。使用する集魚剤は定番の「グレパワーV9徳用」と「グレパワーV9スペシャル」に、秋に新発売された「爆寄せグレ」。「集魚力とまとまりのバランスが安定している『V9』に、より集魚力を高めてスロープ状に幅広く沈下する『グレパワーV9スペシャル』が私のマキエのベースとなります。今回は、エサ盗りが多いとの前情報があったので、マキエの量を増やすため『爆寄せグレ』もブレンドしました。『爆寄せグレ』は荒い粒子が多くヒラヒラと沈下するので、クロの視覚にアピールをします。沖アミとアミのエキスがたっぷり入っているので、集魚力が高いです」(猪熊さん。以下、「 」はすべて猪熊さんのコメント)。

猪熊さんは沖アミの生2角に、前記の集魚剤をそれぞれ半袋混ぜ合わせる。猪熊さんはスコップで入念に混ぜ込むと、手で軽く握って仕上がりを確認する。「空中ではバラけずにまとまって飛び、着水と同時にバラけて沈下するのが、理想的なマキエの仕上がりです。軽く握ってまとまる位が丁度良いですね」。次に猪熊さんは、ツケエの準備に取り掛かる。猪熊さんは道具箱からジプロックを2つ取り出すと、その中に「食わせオキアミスーパーハード」と「くわせオキアミスペシャル」を分けて入れ、集魚剤用のブレンドエサの「活性起爆材グレ」をそれぞれに入れて混ぜ合わせる。「『活性起爆材グレ』は、海水温低下による食い渋るクロに対して効果の高いマキエ用のブレンドエサですが、色々と試した結果、ツケエの沖アミにまぶすと、クロの食い込みが良くなることを発見しました。ツケエをかじるだけだったクロが、このツケエを使うとちゃんと食い込むケースが多いですね。『活性起爆材グレ』の成分で食い込みが良くなるのはもちろんですが、ツケエ用の沖アミを『活性起爆材グレ』にまぶすことで、マキエの沖アミと同化するので、カムフラージュ効果にもなりますよ」。エサの準備を終えると、猪熊さんは仕掛けの準備へ。猪熊さんの仕掛けで注目したいのは、12月に釣研から発売されたばかりの猪熊さん監修のウキ「エイジアマスターピース」だ。「これまでの『エイジア』よりも浮力設定の幅が細かくなり、ウキ個々の浮力のバラつきがなくなりました。9段階の浮力のウキを作ったので、これまでのガン玉調整に頼るだけでなく、ウキを替えることで沈み具合の調整ができるようになりました。この結果、これまでよりもより、ノーシンカーにこだわる釣りを実現できると思います」。

午前8時、竿出し。足元のマキエには5cm程度のイワシ系の小魚が集まる。クロの高活性時はマキエの下でその青い魚体が反転するのが見えるのだが、その姿は確認できず。猪熊さんは15m程沖へマキエを3バイ打ち込んでからその中へ、仕掛けを投入する。逆光でウキが見えないので、穂先から垂れる道糸でアタリを探りながら仕掛けを流す。それらしいアタリがないまま2分が経過すると、猪熊さんは仕掛けを回収する。ハリにはツケエがなく、ハリの塗装が少しだけ剥がれていた。ハリの塗装が剥がれたのは恐らく、キタマクラの仕業だろう…。猪熊さんはマキエと仕掛けの投入点を一投毎に大きく替えながら、ツケエの残る場所を探って行く。潮は当て気味に湾奥へ競り込むように流れたり、突然カツアジロ方向へ滑るように流れたりと不安定で、クロの釣れる気配のないまま、午前中を終えたのであった。お昼から下げ潮に替わると、仕掛けが馴染むと同時に沖へとゆっくり流れ始める。この日、初めての潮の流れるパターンだ。猪熊さんは先打ちマキエを3バイ打ち込み、仕掛けを投入する。釣研ウキ「エイジアマスターピース/02」が着水と同時にシモリ、しばらく喫水面付近を流れてからはツケエの重さでゆっくりと沈下。その沈下速度が加速すると同時に、猪熊さんは鋭いアワセを入れる。グングンと元気に泳ぎ回る魚の正体は、30cm大の口太であった! サイズに不満がありながらも、やはり1匹目はうれしいもので、猪熊さんから笑顔がこぼれた。

時合いを逃すまいと、猪熊さんはすぐにマキエ打ち込む。すると、クロの青い魚体がマキエの煙幕の中で反転、即座に仕掛けを投入して再び同型を釣り上げる。猪熊さんは次の投入でサイズアップを試み、マキエの煙幕の端でツケエとマキエの同調を図る。すると、狙い通りにクロのアタリを捉え、竿にはこの日は一番の手応えが伝わったが、ヤリトリ中に痛恨のハリ外れ…。天を仰いだ猪熊さんであったが、すぐに気持ちを入れ替えて、仕掛けを打ち返す。潮の流れが弛み、マキエに反応していたクロの姿が見えない。時合いが終わったか? 投入した「エイジアマスターピース/02」が潮に馴染んで沈んで見えなくなると、猪熊さんは穂先から垂れる道糸でアタリを取る。ツケエが竿1本程度まで沈んだ頃、穂先から垂れた道糸がスウッと沖に引っ張られる。猪熊さんは即座にアワセを入れず、ハリを飲ませるイメージで道糸を送り込んで、穂先にクロの重量が十分に乗った所でアワセ!糸鳴り音が響き渡ると同時に、竿が胴から湾曲する! 猪熊さんはバラさないように慎重に足元まで寄せて、時間を掛けて魚を浮かせる。海面に浮かび上がった魚は、45cmジャストの大型口太であった。「前のクロがハリ外れをしてしまったので、十分にハリを飲ませてからアワセを入れました。使用したツケエは、『活性起爆材』にまぶした『くわせオキアミスーパーハード』でした」。

この日の猪熊さんの釣果は30〜35cm級口太を2ケタ。低水温でクロの食いの渋い時には、沖アミの「活性起爆材」漬けを試されてはいかがでしょうか?

筆者のタックル

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