TOP ≫ 磯TOP ≫ 釣行記事

釣り場 : 鹿児島県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

Club :

Pride :

ダイワグレマスターズ全国大会決勝in甑島

2013年 5月 14日 14時頃

5月14日、中潮。第20回目を迎えた「ダイワグレマスターズ」が鹿児島県甑島の磯で開催された。13日の予選リーグでは全勝で圧倒した宮崎県の甲斐孝充、前回3位の福岡県の鶴原修、ディフェンディング・チャンピオンの徳島の山元八郎、接戦を制した熊本県の森賀正数がそれぞれ勝ち上がった。中夜祭での抽選の結果、甲斐と山元、鶴原と森賀との対戦が決まった。本紙記者は優勝経験者対決の甲斐孝光vs山元八郎を取材した。

甲斐孝光vs山元八郎…「八ツ瀬」で対戦。甲斐の釣り座は本流が切れる、潮通しの良いポイント。甲斐が沖の本流に仕掛けとマキエを直接放り込むと、手元から道糸をぶっ飛ばすとてつもないアタリを複数回捉えるものの、チモト切れを連発させる。魚の正体は恐らく、オナガか? 対する山元の釣り座は本流から引き込んだ、流れの弛いポイント。山元は遠投で沖の本流を試すものの、すぐに瀬際狙いに切り替える。山元の代名詞である「タナプロ」の二段ウキ仕掛けが馴染むとすぐに、アタリウキが海中に引き込まれる。山元がアワセを入れると同時に、ロッド(ダイワ・プロトタイプ)は根本から湾曲し、魚が大型であることを伺わせる。山元の釣り座の足元周辺は沈みが点在して根が荒く、少しの間違いでラインブレイクが必須のポイントであるが、山元は魚を右側の深場へ上手く誘導し時間を掛けてタモ入れする。ここで40㎝超を複数枚取 り込み、大きなアドバンテージを得る。釣り座交代をしてからも着実に数を重ねた山元に対して甲斐の追撃は及ばず、山元が圧倒的な差をつけて勝利した。

山元八郎 8618g(10枚)
甲斐孝充 4764g(7枚)
※全長25㎝以上のクロ、10枚までの総重量で競った。

別パートの鶴原と森賀の対戦では、お互いが規定の10尾を揃えた熱戦、総重量で上回った鶴原が勝利した。決勝戦は2連覇と8回目の優勝を掛けた山元八郎と初優勝に挑む鶴原修が対戦。決勝の舞台は前日に絶好釣であった甑島屈指の名礁「双子島のハナレ」。

前半戦…右に山元、左に鶴原がそれぞれ釣り座を構える。鶴原の釣り座は根が張り出て足元が荒く、沖では潮が複雑に絡み合って仕掛けの安定の難しそうなポイントであった。そんな中でも鶴原は仕掛けの安定しそうなポイントを探しては仕掛けを投入し、足元のサラシに道糸を取られないように細心の注意を払いながらラインを操作する。鶴原はウキが僅かに抑えこまれると即座にアワセ、30㎝級口太を取り込む。浅ダナ、早アワセでパターンを掴んだ鶴原は、開始早々からの猛ラッシュで、山元を一気に突き放す。対する山元は当て潮がきつく、底潮が右へ巻き込む困難な状況。水中ウキを駆使した重ための仕掛けで安定化を図るが、開始してすぐに小型を釣り上げただけ。しかし、前半30分頃から上潮と底潮が落ち着くと、ようやく山元がアタリを連発させる。山元の猛反撃により、前半戦で両選手共、規定の10枚を揃えた。

後半戦…右に鶴原、左に山元がそれぞれ釣り座を構える。「鶴原選手は仕掛けを投入してすぐに魚を掛けていたので、浅めで釣っていたと思いました。そこで私は鶴原選手より少しでも大きなクロを釣ろうと、若干深めを意識して狙いました」(山元選手)。

山元はマキエとツケエが完全に同調すると30㎝前後のレギュラーサイズ主体になると判断し、マキエの帯の周辺にツケエが漂うことを意識して仕掛けを打ち返す。すると、山元の狙いが功を奏し、鶴原よりもサイズアップを図ることに成功する。対する鶴原は本命潮が流れ始めてサイズアップに期待を持てそうな雰囲気になったが、潮下の山元との境界線が障壁となり、思うように仕掛けを流せず…。お互いが規定の10枚を揃えた大熱戦は、676g差で山元が勝利した。

「後半戦に見えグロを狙わず、深めを意識したことが勝利に繋がったと思います。65歳の私ですが重たい荷物を運び、足場の悪い場所を歩くことと潮風に当たることで健康を維持しています。同年代の方に、『頑張って釣りへ行こう』とメッセージを送りたいです」(山元選手)。積み重ねた経験に基づく変幻自在な仕掛けチェンジとマキエワークで、8回目の栄冠を勝ち取った山元八郎の熟練の技が冴え渡り、第20回ダイワグレマスターズ全国大会は終了した。最後に大会参加選手、役員、関係者の皆様、お疲れ様でした。(文中敬称略)

筆者のタックル

つり太郎WEB内を検索

バーコード