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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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P E 0 . 2 ! 超細糸で取るランカーシーバス

2015年 3月 27日 22時頃

3月27日、小潮。午後6時、日没間近。私は調査を兼ねて大野川の中流域をランガンしていた。今回私が調べたかったのは、水温も少しずつ安定している事で、ベイトとなる小魚やそれを追う産卵後のシーバスが川へ戻って来ているかということ。大野川河口ではここ最近、数は少ないものの、時折ランカーサイズのシーバスが上がっているとの情報を聞きつけている。もしかしたら川にも入って来ているのではないだろうかという期待から、時期的には少し早いリバーシーバスへの釣行に出かけた。

タックルはM L クラスのシーバスロッドにリールはスピニングの2000番。ラインシステムは道糸にPE0・2号、リーダーはフロロカーボン0・8 号を70㎝ 程取って、サージェンスノットで結束した。このラインシステムは、普段ならアジングやメバリングに使用するラインシステムである。しかし、ロッドの弾性やリールのドラグ性能を十分に活かす事で、大型のシーバスとのヤリトリも可能である。今回はその事も含め実証していきたい。シーバスフィッシングにおいて細糸を使用する最大の利点は、ズバリ飛距離と感度にある。普通シーバスゲームで使うラインはPEの0・8〜1・5号程度。通常のシーバス用ラインでは届かない遥か向こうのポイントでも、細糸ではルアーを送り込む事が出来る。また、0・2号ともなると感度においても桁違いである。ボトムの形状変化や潮の些細な変化に至るまで、1キャストでおおよそ掴めてしまう。次々にポイントを移動しながら行うランガンスタイルの釣りにおいて、これは大きなアドバンテージとなる。まずは足元のシャローエリアを探る。次に橋脚。そして潮目。目に付くストラクチャー全てを手返し良く打ってゆく。リーリングスピードは1秒間に約2回転程と手返しを意識したファーストリトリーブ。魚の絶対数が少ないと分かっているポイントでは、どれだけ短時間で手返し良く一つでも多くのポイントへ打ち込めるかが、ランガンスタイルのメソッドとも言える。

最初の地点より2㎞程上流へ登ったとき、潮目をまたいで約60m先でわずかにボイルしているのが確認できた。そこで、ボイルしたポイントの少し先へルアーを送り込む。リトリーブを開始し間も無く「コッ」とした小さなアタリ。が、乗り切らない。リトリーブスピードを少し落として、本流筋の流れの中をゆっくり引いてくると「ゴッ」と巨大な岩を引っ掛けた様な重量感のあるバイト。すかさずアワセを入れると、穂先がゆっくりと絞り込まれる。デカイ! 再度、大きく追いアワセを入れ、ポンピングをしながら寄せてくる。川の本流で掛けたせいか、中々思う様に寄せる事が出来ない。やっとの思いで残り30m付近まで寄せてくる。と、ここで急に穂先が戻り、リールを巻く手がフッと軽くなった。

「バラした」と思ったのも束の間。リトリーブを止めるとフケていたラインが猛スピードでこっちに向かって走り始めた。そう、こちら側にあるストラクチャーへ潜り込むつもりだ。大急ぎで糸フケを取るものの、淡々とこちらへ向かってくるシーバス。遂にはシーバスとの距離は僅か1 m 程になった。思わぬ誤算である。沖で十分に弱らせようという計画が台無しに。案の定、まだまだ元気いっぱいのシーバスは、そのまま足元のテトラの中へ。そして横に走り始める。やはり大型のシーバスともなると頭も良い。しっかりと自分の避難場所を知っている。関心している暇も無く、ガザカザというテトラに擦られる嫌な感覚が、ラインを通して明確に伝わってくる。この状況をなんとか打破するべく、とっさに取った行動は、ベールを上げること。ベールを上げ、スプールに薬指をあて極々弱いラインテンションを掛けておく。擦られているラインに致命的なダメージを与えない様、強いテンションが掛かればスプールに掛けた指を離し即座にラインをフリーにする。この苦肉の策が吉と出たのか、シーバスがテトラからほんの少し離れた。

擦られてかなりのダメージを受けているであろうラインを考慮して、瞬時にドラグを緩めベールを戻す。チリチリとドラグを出しつつ、少しずつ時間を掛けながらテトラから距離を置くように誘導。十分に距離を取ったのを確認して一気に寄せる。そして、遂に勝負あり。水面では痩せているためか、ランカーには少し届かないかといった印象を受けたが、陸へ上げてみると以外にも長い。実測81㎝。ランカーシーバスだ。今回、使用したルアーはアイマ「サスケ/120烈波」。フックは純正の♯6から2番手小さくした♯8。水面直下仕様。さて、今回の釣行では2つの大きな収穫があった。一つは数は少ないものの、川にベイトや比較的大型のシーバスが入って来ていると言うこと。もう一つはロッドやリール、ラインの特性を良く理解し、的確に対処することで細糸で大物との駆け引きする事は可能だということ。皆さんもライトゲーム等で不意に大物が掛かった際には、諦めずに冷静に対処していただきたい。そこには思わぬ大物と得も言われぬ感動が待っているかも知れない。

筆者のタックル

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