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釣り場 : 熊本県

Writer : 編集部
Residence : 大分市
Club :
Pride :
オデコを恐れず進め!秋の川へシーバス探しに出掛けてみよう
2017年 10月 6日 17時頃
いったん落ちアユパターンを捨てて振出からやってみたのが良かったのかもしれません。釣り方は対岸に投げて流し切ってからのデッドスローリトリーブ。しかもカラーは夕まずめとササ濁りの状況に合わせてハデハデな赤金でのヒットでした。帰り際、前々から気にはなっていたけど、あまりいい話は聞かない木葉川の水門にも、ちょろっと手を出してみたのですが、ここでも1投目で釣れました。斜め下流に投げて、デッドスローで巻きながらのトゥイッチングで来ました。やっぱり赤金の自作フローティングミノーで。
菊池川のシーバス釣行から得られた情報を整理してみると、釣れたのは小場所に付く居付き個体。捌いてみたら胃の中は空っぽ。活性は低めで、丁度バス釣りでフォールターンオーバーに遭遇して食い渋った時と同じような状況でした。なんでも試してはみるもののようです。シーバスと言えば、スローのタダ巻きか、流れに乗せてのドリフトが基本なのですが、時には変則的なパターンでしか食って来ない事もあります。 |
10月の初め、白川の井樋山堰に行った時もこんな感じでした。この堰、初心者に「白川でどこが釣れるか知ってる?」って聞いたら、最初に指さすようなそんな場所で魚は居るんですが、ぶっちゃけ熊本県で一番スレているポイントです。現地入りしたのが朝6時なので、現場に入れ替わり立ち代わり訪れるアングラーの動向もよく見えるのですが、みんな一番良いポイントに、寸分違いなくテッパンバイブを10投ぐらいして帰って行きます。私の自作ミノーじゃ、そのテッパンポイントには届かないので、本流脇に出来た支流みたいな流れを攻めてみますが、やっぱり反応はありません。朝8時、訪れるアングラーの数も少なくなり、潮もかなり引いちゃったので、もう帰ろうかと思ったのですが、折角だからと菊池川で見つけた変則パターンを試してみます。
引き潮で露出したテトラブロックの上、水際から2mぐらい離れた場所に乗って、真っすぐ下流に投げて、赤金のフローティングミノーをゆっくり、ヒラヒラとトゥイッチしてくると、テトラ際で「コン!」とアタってきます。ナマズかもしれないと思いながら、テトラの間を流れる細流を遡ろうとする小魚をイメージして、またゆっくりヒラヒラやってくると、「ググン!」とヒット。まあ、これも40㎝位のセイゴサイズだったのですが、誰が投げても無反応だったこの堰で、以後連続で3匹引っ張り出せたのだから、これは再現性のあるパターンだったのでしょう。そのシーバスの胃からは、小ブナがちょっとだけ出てきました。惜しくも切られたけど、ランカーサイズも1回ヒットしました。 |
こうして考えてみると、事前情報や知識っていうのは確かに大事なのですが、やっぱり現場で直に拾ってくる生きた情報が一番頼りになりますね。去年は確かにこの時期、落ちアユがポツポツ出始めていたのですが、今年はまだまだでした。もしかしたら台風が少なかったことと何か関係があるのかもしれません。落ちアユのイメージをいつまでも引き摺っていたら、水門のポイントは見付けられなかっただろうし、赤金のミノーでトゥイッチングという発想にも至らなかったと思います。やっぱり、とにかく現場に出てみるのが大事なのでしょうね。
そう考えてみると極端な話、オデコ釣行も決して無駄ではないんですよ。「今日はこことあそこをやってみたけどダメ、でもあそこでやってた人は釣れた」みたいなことも積み重ねていけば、必ず財産になります。かく言う私も、地元の白川でコンスタントに釣れるようになるまで5年ぐらい掛かったでしょうか。完全に何も釣れないスーパーオデコは嫌だから、ハゼ釣りの仕掛けを持って行って、昼間はハゼ釣るのも良いでしょう。ひょっとしたら、そのハゼが食ってくるポイントこそ、夜にシーバスが集まる場所だって事も…、大いにあるのです。 HN/妖怪熊河童・記 |