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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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黒潮大蛇行の年

2018年 1月 15日 13時頃

1月15日、大潮。年末年始から引き続き寒波の影響が続く大分県。もちろん、大分県のみならず、日本列島や引いては世界中で異常気象が起こっている。サハラ砂漠に雪が降ったり、オーストラリアでは観測史上最高の気温だったり…。この気象異常をたどると、温暖化とのキーワードにつながる。釣り人はこの温暖化の影響が釣果に直結してるだけに、非常に悩ましい状況となっている。

ところが、今年は各地の瀬渡しの船長から、「水温がかなり下がった割には釣れています。もしかすると昨年よりもクロの個体数は多いのでは?」といった声も上がるほど。この声は県南やお隣宮崎県でも上がっている感想で、このまま水温が安定すれば、県央などでもクロの個体数が増えてくるのでは? と密かに期待している。

気になる黒潮の動きを「黒潮ウォッチ」でチェックすると、黒潮が宮崎県南にかなり接岸し、四国をかすめたあと、紀伊半島で大きく離岸している(右の図参照)。これは冬にはこの傾向が現れるのだが、昨年の1月と比べると、明らかに離岸しているのが分かる。この黒潮の蛇行が現れると、冷水塊が出来てしまいその沿岸海域では、魚の動きが極端に悪くなる傾向が強い。昨年の豊後水道がこの離岸によってかなり厳しい1年となったことも記憶に新しい。逆に大分、宮崎にとっては吉報となり、これだけ黒潮が豊後水道に近づくと、それにともなう暖水波及が豊後水道に影響し、魚の個体数も増えると予測できるからだ。

もともと黒潮の蛇行には大きく3つのパターンがあると言われている。①非大蛇行接岸流路、②非大蛇行離岸流路、③大蛇行流路の③パターンがある。今年の場合は③の大蛇行流路となっており、いったん始まると長期に持続し、漁業にも大きな影響があると言われている。ちなみに前回「大蛇行流路」が発生したのは2004〜2005年。過去の本誌の記録を辿って見る限り、各魚種ともに順調に釣れていた雰囲気のため、今年は昨年とは異なり、いろいろな面で好釣果に恵まれるのでは?と期待している。

逆に気になるのは、北極の氷が解けた影響で、北半球に発生しているジェット気流が大きく蛇行している。その影響を受けたのが年末年始の寒波であり、世界で起こる異常気象だと言われている。これにより、別府湾より北は昨年よりも海水温が低く、逆に県南では、低いなりにも魚が多くなると予測している。宮崎県北浦の瀬渡し船・喜福丸の船長が「クロの数は多いけど、タナは潮によってコロコロ変わっている。それだけ難しいようです。またあまり信じてもらえないのですが、最近はカモメの下にクロが群れていることが多いです。」と気になるコメントをもらす。通常カモメがいると、魚は警戒してあまり近づかない。ただし、そんな危険な状況でもあえてリスクを犯すケースもある。エサが豊富にある時だ。もしかすると、日々好転している海に、クロの大好きな地アミなどが湧き上がっているのかの知れない。

大きな変化が地域毎の差を生み出す昨今、こういったちょっとした変化を見逃さないのが釣果への第一歩と考えるが、如何だろうか?

図は黒潮ウォッチより転載

筆者のタックル

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