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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

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これが令和の1000釣法!エキスパートグレVデビュー記念特集

2019年 11月 6日 0時頃

いよいよ、池永名人の「1000釣法」対応最新モデル「エキスパートグレV」の発売を迎えることとなった。このウキのテスト風景を収録し、現在ユーチューブにて公開中の釣研ムービー「これが令和の1000釣法!新ウキエキスパートグレV」の収録シーンも交えながら、このウキの真の姿に、更に迫っていきたい。これまでの「エキスパートグレ」シリーズと何が違い、何が受け継がれているのか。時代を超えた1000釣法の最新バージョンに注目せよ!

①ウキの自重は飛距離だけでなく、操作性にも影響する=自重の徹底検証

最初に、このウキのスペックを挙げておきたい(下図)。こうして見ると、これまでの「エキスパートグレZ」と比較し、重量はわずかな増加に留まっているのが分かる。たったこれだけの差、というのが正直なところかも知れないが、ここにも池永名人の思想が隠されている。前回の特集(2019月8日30号本誌参照)を思い出して頂きたい。

「今の遠投と昔の遠投は違う」この言葉の真意をまとめると、
・今の若い釣り人は、昔の釣り人に比べて遠くを釣ることを苦にしなくなった。もっと飛ばしたい、という思いに応えたい。
・一方で、マキエとの同調も決して忘れてはならない。遠投した先打ちのマキエに、フルパワーで振り切った仕掛けを入れるのと、力まずに投入する場合とでは、後者の方が確実に狙ったピンポイントに届く。重すぎるウキはオーバーランの可能性もアップする上、体積も大きくなってしまう。

今回テストと収録を行った蒲江「ウスバエ」の実釣では、不完全ながらも手前に当ててくる潮が発生した。ご承知の通り、1000釣法での当て潮攻略は遠投が必須となり、実際に仕掛けを遠投する(せざるを得ない)シーンが多くみられた。その一方で、左の水道から差し込んでくるウネリによるサラシは、タイミングによりその大きさが大小様々に変化する。当て潮とサラシの合流点に目をつけた池永名人だったが、ただ単に、全く同じ距離に仕掛けを入れていたわけではない。1投毎に位置が変化・異なるその合流点に、完璧に仕掛けを入れていくことが出来ていたのである。

実は、今回の動画内では大幅にカットされているが、イサキのヒットシーンが非常に多かった。ピンときた読者も多いと思うが、これも、ツケエが吹き上げられることなく、確実に入っていく流れのある、まさにピンスポットにきちんと投入することが出来ていたことの何よりの証拠と言えるだろう。自重を徹底的に検証し、重すぎず、軽すぎず、それでいて更にコントロールしやすい。その最適解が、この重量となったわけである。

②シリーズ初の2浮力設定・浮力別糸穴設計

今回の「V」には、0cに加え、0α浮力もラインナップされた2サイズでの構成となる。まずここで押さえておきたいのは、ウキの浮力。「0cは0αより速く沈む」ということ。

大前提として、0cより浮力がある=浮き気味なのが、0αであるということに留意頂きたい。新たに0αが設定された理由として、1000釣法の核となるのが0c浮力であるのはいうまでもないが、一方で、「0cではちょっと沈みが速い。確実にウキを見ながら、ゆっくりツケエを落としたい」という声も、これまで一定数寄せられていたためだという。ところが、このウキの浮力を2本立てでいく、と決定した際、池永名人から「ちょっと待って欲しい」という声がかかった。「0cは、今まで通りラインにアタリを出すための穴径。そんなに小さくなくていい。でも、0αはウキでアタリをとることを優先するなら、感度もアップさせた方がより親切だと思う。0αの穴径はもっと小さくていいんじゃないか?」という指摘。

「浮力別糸穴設計」というのは、実の所設計を1から浮力別々に行わなければいけないということ。非常に手間のかかる作業である。それでも試作を繰り返し、0c=上2・5㎜→センターパイプ3㎜→下2・5㎜0α=上2㎜→センターパイプ2・5㎜→下2㎜という構造で決定した。

0cは糸すべりを優先し、ウキが見えなくなってもラインへのアタリを妨げにくい穴径。0αはゆっくりと沈降するウキを見ながら釣る時、より小さなアタリもウキに表出させることを意識した穴径。

このように決まったという。ムービーではこの部分に触れてはいないが、実際には何度も穴径の評価を繰り返し、設定されたものであるということを、この機会に申し上げておきたい。

③カラーリング

今回の「V」には、4色が一斉にラインナップされた。
①オレンジ
②マスカット
③ピュアオレンジ
④スカーレットイエロー

エキスパートグレも5代目を迎え、これまでのモデルで多くの支持を受けてきたカラーを、出来る限り継続することで検討された結果だという。1色のみの展開も少なくない釣研ウキのラインナップの中、極めて異例だが、これも永年に渡って愛用されてきたウキならではだと言えるだろう。

④変わらないこと

あえて申し述べるまでもないが、5代目となった今も、1000釣法の核心を満たす機能は、何ら変わらずこのウキに組み込まれている。「約10mとったハリスの中に入れたウキが、マキエ、ツケエとほぼ同速で沈降する0c」「マキエ、ウキ、ツケエ、その位置関係をイメージした時、そのイメージのままにコントロールできるウキ」

「『勝てる』ウキ」ムービーの最後でも触れられているが、商品名に冠せられた「V」の文字は、5代目を表すローマ字の5からとった「Ⅴ」、そして、「Victory」の頭文字を表している。この取材では、納竿まで残り時間30分を切った最後の最後に、良型オナガが微笑んでくれた。

池永名人が、あえて挑んだ真夏のタフコンディション下の蒲江沖磯。オナガとの勝負に勝った瞬間、エキスパートグレの系譜に新たなる1ページが記されたといっても、過言ではないだろう。その実力の一端を、是非この秋冬、令和元年の磯で試して頂きたい。

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