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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

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釣研「エキスパートグレV」発売に寄せて

2020年 1月 25日 0時頃

【釣研エキスパートグレの歴史】
1990年…エキスパートグレ6g台(36歳)
1997年…エキスパートグレSP7.1g(43歳)
2001年…エキスパートグレZ9.1g(47歳)
2010年…スーパーエキスパートUE11.7g(56歳)
2019年…エキスパートグレV10.3g(65歳)
私の記憶が確かならこうなのですが…年を感じる(^^♪
Vを出したのはZが現状の釣りでは軽いと感じていたからです。


【超精密な浮力を持つウキたち】
釣研のウキが100分の1gという、非常にシビアな浮力管理を始めたのが「エキスパートグレZ/0c」を開発する時でした。今からさかのぼる事約20年前、1999年から2000年にかけて挫折を繰り返した開発陣、兎に角100分の1gから100分の5g(50㎎)の誤差の範囲に管理値を狭めて0cを造ると、当初は100個作って6個しか合格しなかったという超難関の製品。材料・形成方法・塗料と塗装方法など、あらゆる工程で改善に改善を重ねて不良率を減らした結果の製品化、やっと世に送り出すことが出来たのです。
現在の釣研では当たり前の様に生産している厳しい浮力管理となったウキたちは、「ゼクトα」、「フローズ」、「エイジアマスターピース」、「オペレート」などの、浮力表示の01・02・03などのウキたちで、日本はおろか世界に類を見ない精密なウキたちなのです。

【私の思想】
「クロ用のウキは、0c1個で良い。あとは不要」。Z発売前のプロトタイプから現在までの約20年、その考えは変わらず0cを使いながら今日に至っています。でも会社としては非常に問題があり、浮力の基準値から外れた製品は全てゴミな訳。これじゃあ利益は大幅にダウンします。それを補うのが0c以外の浮力のウキ。今回発売した「エキスパートグレV/0α」がその重責を担っているのです。浮力0αを狙い、近い浮力の0cを造っていけば、0cの不良率はほぼ無くなります。0αは浅タナ狙いオンリーや、できるだけウキを沈めたくない人、100㎎前後の重い張りを使う時などに有効です。

0cオンリー使用の結論としては、釣りの途中でウキを変えたくないのが理由。クロ釣りのベースは、0cのウキ+8〜10mの1・5〜1・7号のカーボンハリス+40〜60㎎のハリを使う1000釣法で、後はガン玉調整だけで釣っているのです。刻一刻と変わる自然条件に合わせてウキを換えるのは面倒くさいから。それに比べるとガン玉調整は素早い対応が出来るのです。ウキを換えながら釣る人には、「ゼクトα」、「フローズ」、「エイジアマスターピース」、「オペレート」などのウキをお薦めします。

【なぜロングハリスなのか?】
1000釣法を発表するまでのクロ釣りは、ナイロンの道糸にウキがありました。ハリスは長くても5m弱で釣るのが当たり前の時代です。当時はすでに全遊動釣法・沈め釣り・全層釣法などが幅を利かせていました。私も全遊動釣法や沈め釣りをやっていましたが、風の強い時に難儀していたのです。そんな時、ロングハリスを使っていた大知名人を取材し、「トーナメントで有効」との回答を得て、その後私も使ってみたところ、トーナメントの手返しとは別に、遠投時の仕掛けの馴染みが良い事に気付きました。ナイロンの道糸にウキがあるのと、カーボンハリスにウキがあるのとでは、明らかに仕掛けの馴染み方が違っており、カーボンハリスの中のウキや仕掛けは、軽くてもマキエと同調しやすいことが判明したのです。マキエとウキ周りの仕掛けが同調するのであれば、後はその同調時間を長く保つウキがあれば良い。それを可能にしたのが0c浮力のウキなのです。

カーボンのロングハリスの中にウキがある仕掛けは、20〜30年くらいで世の中に知れ渡ると予想しましたが、1000釣法の本を出してからすでに20年近く、構想は当たっているのでしょうか?

【0cを使いこなすガン玉ワーク】
仕掛け投入直後、道糸を最適な場所に置きながら同時に「バシッ」と張りを入れて、道糸にかかる海面の表面張力の力を削ぎ取ります。直ぐに道糸のフケを出して海面から穂先までの道糸を緩いノの字にする。後はその状態を確保しながら道糸を繰り出します。これが基本的な流し始めです。流す時に道糸に張りを作ると仕掛けは沈みません。

この条件は極ゆっくり流れる横流れの潮で、10〜20m前後の近場を釣る時のもの。その他はガン玉の力を借りましょう。



これらのガン玉使いは本流を釣らない限り、5号からBまでのガン玉を1〜2個チョイスすれば事足ります。本流釣りでの私のマックスは、Bのガン玉4個を段打ちして釣果を得た経験があります。

これらは、あくまでもマキエとの同調を図るためのガン玉使いです。ツケエがマキエより速く沈んでいく仕掛けにならないガン玉使いを意識する。ガン玉を1個打つ場合は、フカセからまん棒の15〜20cmほど下が一番良い。そして釣りの腕が上がるほど、軽い仕掛けでも釣れるようになるので、ガン玉の重量が少なくなってくるのです。

【海中の糸フケの除き方】
1000釣法などロングハリスを使う釣法は、基本的に張りを作りません。でないと仕掛けが沈んでいかないからです。でも道糸を緩めながら流すと海中の道糸にフケが出来て、アタリが出なくなります。仕掛けを上げると食っていた…、そんなことが結構あるのです。ウキが固定される仕掛けは、クロが食うとウキの抵抗を感じてツケエを吐き出しますが、1000釣法などはウキがフリーなため、道糸の抵抗が少しかかる程度だから、クロが食って吐き出すまでの時間が長くなるのです。尚且つ、その時に道糸のフケがあるとアタリが伝わらず、食っていたということが起きるのです。

その防止策、今時期の釣りが当てはまりますが、2〜3分仕掛けを流すことが多い冬場。仕掛けを投入して緩めで流した1分過ぎ、穂先を海面まで下げて穂先だけを利用して、一瞬の力で穂先を手前に引き戻して、海中でS字状になった道糸を伸ばすのです。穂先に重みを感じて穂先が仕掛け側へ戻ったら、S字状の曲がりは無くなっています。穂先に重みを感じなかったら2回目を実行。大体1回か2回で穂先に重みを感じ、その時の穂先は瞬間的に仕掛け側へと反作用で戻ります。この時の糸の状態はS字が無くなって緩いカーブを描いています。その抵抗とウキの抵抗が穂先に反作用を起こさせ、一瞬だけ重く感じるのです。

その後も1分おきにこの動作を行うと、比較的小さなアタリも取れるようになるのです。0cのキモはガン玉使い。フケ防止。使いこなせばあなたのクロ釣りは飛躍的に向上するでしょう。

2020年1月池永祐二・記

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