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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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渓流フィッシングを楽しもう

2020年 6月 28日 0時頃

6月も中旬に入り、梅雨の雨も止む事なく降り続く毎日だ。そんな毎日にも梅雨の中休みと言われる時期が到来した6月28日。空は夏らしい入道雲と沢山の鳥の声。ジメジメとした嫌な梅雨の暑さとは一変、本日は大変清々しい朝になった。増水した渓流を目指して山を登ってゆく。川の辺りにはキャンプ客らしき車もいくつか見受けられる。その脇を通って川沿いに降りると、普段よりずっと手前から水がある。少し濁った水に足をつけると、夏の暑さが少し和らぐ。緩い流れを選びながら一歩ずつ慎重に前進するとようやく、いつも釣りをするポイントに足を踏み入れる事が出来た。いつにも増して増水した川の深場を除きこむと恐怖感を覚えてしまう程に深く流れは強い。水面近くには大量の羽虫。それに鬱陶しくなる「目つき虫」と言われるハエ科の虫メマトイも沢山。何かと生命感溢れるこの川で今日は一日羽を伸ばしていきたい。

初めてメインで使用するルアーは巷で安くて釣れると評判のシマノ「ピンスポット」。定番の平打ち形のルアーであるが、何より特徴的なのはこの3・5g程の小型ルアーにも、しっかりarーcシステムが入っているということ。半信半疑でルアーを振るとちゃんとコツコツと中でバネが重りを跳ね上げているのが分かる。

今回は数あるラインナップの中から定番色の「チャートカラー」と他に「カワムシカラー」と言われる黒っぽいデザインの物もチョイスした。小場所の多い渓流において、引っ掛けたりルアーをロストする機会は普段の釣りから考えても多いカテゴリであると筆者は考える。故に「渓流釣りが難しいそう」と言われる一つの原因にもなっているのではないだろうか。その一番の要因は流れて岩の隙間に入った木。よく「岩に引っ掛けるのではないか」と不安がられるが、渓流の岩は丸みを帯びており、大体の場合はフックの刃先が弾かれるか、強い流れに押されて滑るので、岩に引っ掛けることは想像よりずっと少ない。それに比べて沈んで重くなった枝や木は、白泡が溜まるポイントに多く、目では視認しにくい上に水深があっても、比較的上まで伸びているのが厄介だ。

特に増水したこの時期ではかなりの確率で水中では折れて流れてきた枝木が散乱している。この様な状況下でこそ、障害物をかわすアキュラシー性能や飛距離が重要になってくる訳だ。さて、前置きはここまでとして実釣に移ろう。

羽虫を意識して黒系が強いカワムシカラーから試みる。岩の隙間に隠れたヤマメにアプローチをかけるためにトゥイッチはとにかく細かく。極力移動距離を短くして、流れの中に落ちた虫をイメージしてゆっくりゆっくり回収する事を心がける。キャストしてすぐにルアーを追う魚影が見え、ジリジリと距離を詰めて回収ギリギリにヒットした。この時点で察しの通り、完全に夏の羽虫パターンとなった渓流は、完全に小ヤマメに占領されている状態だ。とは言え、そこはれっきとした渓流魚。適当な動きでは、すぐに見切りをつけられてしまうので、別パターンでもアプローチをかけてみる。

今度はピッチの短いドリフトといったイメージでアプローチ。増水した川のトロ場だから出来る期間限定の釣り方だ。まずは上流側に軽くキャストし、穂先を上向きにしてルアーのレンジを下げない様に意識しながらシェイキング。巻き上がる流れを利用して、上滑りしたルアーをゆっくり下流側に流していく釣りだ。メリットとしては、弱った虫を限りなくリアルに演出できる点。とにかくルアーらしからぬ動きを出す事ができ、上を向いた魚に絶大な集魚効果を発揮できる。ただしコレはドリフトを使った釣り方全てに言えることだが、糸フケが出るのでフッキングのタイミングが難しいことと、アングラー側から見えない角度で急にバイトがあるので、予測が立てづらい点。いつでもフッキングできる準備をしておくといい。

また、この時期は天候で左右されやすくルアーカラーも重要で、ローライト等光が少ないシュチュエーションでは、普段定番の金や銀よりも黒の方が良い。なんて状況がザラにあるので、ここも視野に入れて釣りをしたい所だ。管理釣り場などでは周知の通り黒はナイターにめっぽう強いカラー。アジングやシーバス等夜メインの釣りで大手のメーカーが、こぞって黒っぽいカラーをラインナップに入れているのは紛れも無く「釣れる」カラーだからである。

普段はよく釣れるカラーの定番、チャートカラーには今回チェイスはしてくるものの、あと一歩の所で見切られる事が多かったが、黒は体感出来る程よく釣れた。その後、そこそこの型がドリフト中にヒットしたが、ヤリトリの途中で惜しくもバラしてしまい、その後は結局夕方まで小ヤマメが釣り続くといった形になった。

この時期のパターンはベテラン勢には少し物足りなさを感じられるかも知れないが、初心者や今から渓流釣りを始めたい方には感覚を掴みやすい時期だ。ミノーイング、スプーンやスピナーまたはテンカラなどの釣りにおいてもルアーのチョイスは大変重要。ただし、急に各社のカラーやアクション別に複数ルアーを持つのは大変だ。まずは、チャート系の蛍光カラー、ペレットカラーか黒、後は金や銀などのフラッシュカラーを一つ持っていれば、かなり釣りになると思われる。

さて、今回も前回に続いて梅雨の渓流情報をお届けしてきた。このわずかな時間で、減水期の厳しいパターンから増水した夏の羽虫パターン、そして今後の禁漁期間前の大型パターンまで。この目紛しい傾向の移り変わりが、更に渓流フィッシングを面白い物にしてくれる。私たちは、時系列と共に自然に寄り添い、適材適所工夫しながら釣りを楽しみたいものである。

Text&Photoby伊水衣鳴

筆者のタックル

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