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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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シーバスフィッシングを楽しもう

2021年 1月 4日 3時頃

月日が経つのは早いもので12月。季節もすっかり冬になり、本年も残りわずかとなった。この時期特に風が強く、釣りにならないと言った事もあるだろう。また、寒さがより一層増すこの時期は、何かと釣り人に厳しい季節なのは言うまでも無い。そんな中でも水温は1月や2月に比べれば、まだまだ暖かい。実際、氷点下を下回る状況下であっても、海の中では生命感で溢れている事も少なく無いのだ。厳寒期、釣りものに困った際は2通りの選択肢があると考える。「冬の釣りもの」と言われる低水温に強く、比較的活性の高い魚を狙うか。また、厳しい状況だからこそ釣れるターゲットを積極的に狙って行くか。である。

では「厳しい状況下でこそ狙える魚」とはどのようなものなのか。具体的な例で言えば、風が吹けばサラシができ、青物やヒラスズキの活性が高くなり、防波堤に強い波が打ちつければキビナゴ、カタクチイワシと言ったベイトが波打ち際に追いやられ、それを狙うシーバス、大型のマダイなどの魚が集まりやすくなる。さて、今回は上記の中から以前にも紹介した「佐伯のシーバスフィッシング」を、あえて悪条件とされるこの寒い時期にご紹介していきたい。

一般的には厳寒期、スズキは産卵や水温低下の影響を受け深場へ落ちるとされている。しかし、コレは回遊性の高い個体の話で全てがその通りでは無い。現にシーバス専門のアングラーはこの時期、居残り個体をメインに釣果を伸ばして行くのがスタンダードだとも言える。では居残り個体とは、具体的にどの様な傾向にあるのかも考えていきたい。

早速ではあるが、1つ目に冬場でも比較的岸を離れないシーバスには「居付き」と呼ばれる待ち伏せ型、非回遊性の個体が存在している。回遊性のものと違い、あくまでも弱った魚や追い詰められて、逃げ場が無くなった魚などを高効率的に狙うタイプである。一般的な考えからすると、ベイトを積極的に追いかけない分、大型化しないイメージがつきやすいが、ベイトが豊富なエリアでは寧ろ省エネかつ、確実に捕食出来る事から回遊型に比べサイズが小さいという事は少ない。また、稀に居付き個体であっても産卵に絡むものもいるが、やはり目立って沖の深場へ潜ると言った動きはしない。水温が下がったからと言って、いつでも楽にご飯が食べれる場所を、リスクを背負ってまで離れる必要性は無い。と考えてしまうのだろう。

さて、もう1つの居残り組は、そもそも産卵に絡めない個体だ。これはシンプルに、セイゴやフッコと言ったサイズの小さな魚の事でこちらもオフシーズンと言われる時期でも釣れる。こちらも多少水温が下がった所で安易に外洋に出れば、より大きな魚に狙われてしまう為離れにくいのだと推測できる。

こう言った佐伯のシーバスエリアはかなり広く、個人的には別府湾や他の一級河川と比べても遜色なく魚影の濃いエリアだと実感している。しかし、その様なエリアに限って風が避けれる「風裏」が少ないのがネックな所である。特に佐伯近郊の海は島や突端の港が多いためか、風向きが複雑な事も多く体感的には冬場は、ほぼ向かい風でルアー投げると言った感じになる。しかし、同時にこれが冬場でもシーバスの釣果を安定させる理由でもあるのが、なんとも皮肉な話である。

まず、この時期佐伯の外海側に存在する常夜灯周りには、必ずと言っていいほどスズキが潜んでいる。普段はどれだけ頑張っても釣果は弾まないが、ある一定の条件下であれば、そのほとんどが釣れてしまうと言って過言では無い。まず1つ目、動かないルアーを使う事。理由としては、風や波で岸壁へ追いやられて、弱っている筈のベイトが平然と目の前を泳いでいる事自体が不自然だからだ。かと言って、流れに対して無抵抗なベイトなど当然存在せず、小魚同然に繊細な調整で程よくドリフトさせるというのは相当難しい。ここで「R32」の様な動きの少ないストレート系のワーム、またはバチ抜けシーズンで使われるスティック状のあまり動かないルアーを不規則な波に対して、あえて普通に巻くだけと言うのがシンプルだが大きなメソッドとなる訳だ。

次に、必ずレンジは意識することだ。岸壁沿い=表層。になりがちだが、あくまでも明暗の境をキッチリ引ける場合を前提とした釣り方である。実際、水面直下は月明かりや常夜灯により魚からルアーのシルエットはより鮮明になるが、同時に見切られやすくスレやすい。と言うのも念頭に置いておかなければならない。逆に考えれば、魚からの見え方が逐一違えば一度見切られた魚でも、チャンスがあるという事だ。

また一番大切なのは、常に魚が釣れるイメージを持って釣りをする事だ。冬場のシーバスフィッシングはどちらかと言えば耐える釣り。回遊性の高いシーバスとは違い下から湧き出た様にバイトしてくるシーバスが、かなり多くルアーを弾かれたり、ルアーが滑って口の薄い部分に掛かってバレると言った事が、とにかく多発するからだ。いかに食わせるか。食わせた後どうするか。を考え対策として更に突き詰める事が先の釣果に繋がってくる。

これからの季節、釣り人にとって難しい時期となるが、反面、人のプレッシャーも下がり、こうした思いがけないチャンスも増える。そこをしっかり抑えていけるかが今後の釣果に重要になってくるだろう。

Text & Photo by 伊水 衣鳴

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