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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部
Residence : 大分市
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ダイワ「銀狼LBQD」クイックドラグとは?
2021年 2月 14日 15時頃
木=「磯デュラセンサーX8」はかなり使い勝手のいいPEラインです。ラインにコシがありガイド絡みが少なくなりました。また、ナイロンと同じ比重なので、流している際のトラブルなども少なくなったと感じます。❷に関してですが、今は簡単なノットなど多くYouTubeでアップされてるので参考にするのも良いでしょう。また、専用の接続ジョインターなどもあるので最も簡単で確実に接続できる方法を選択すると良いと思います。
誌=問題の❸ですが、これはPEラインの特性である伸びがないということが関係していますか? 木=はい。どうしてもナイロン系の道糸と比べると、PEラインは伸縮性が低いです。そのため感度は抜群で、細いラインが使えるメリットはありますが、アワセた瞬間にダイレクトにハリまで負荷が伝わり、それがアワセ切れへと繋がってしまいます。これを軽減するために、「クイックドラグ」が活躍してくれます。 誌=「LBQD」の「QD」ですね。 木=はい。この「クイックドラグ」ですが、スプールのトップにあるドラグ調整レバーをちょっと締めるだけで、瞬時にドラグが強力になります。ドラグを何回も回して緩め、締めをする動作は手間と時間を要していました。しかし、QDはドラグ半回転で緩める、締めるを瞬時に調整できるのでドラグ調整が容易になりました。具体的な「クイックドラグ」の使い方ですが、①仕掛け投入後にドラグノブを半回転させて、ドラグを緩める。②仕掛けを流しアタリに備える。③アワセを入れたら、ドラグノブを半回転させてドラグを締める。④ヤリトリ中は、必要に応じてバイターボブレーキを操作しながらヤリトリする。こうすることで、瞬時のアワセ切れを未然に防ぐとともに、大型チヌとのヤリトリにもドラグを締めた状態でヤリトリすることができます。 誌=なるほど。素早くドラグ調整ができるメリットを活かす使用方法ですね。 木=釣り人が求めることは矛盾することが多いですよね。アワセの時はある程度緩めのドラグ調整にしていたい。だけど、ヤリトリに入った時には、できるだけドラグを締めておきたい。このような矛盾する要望に応えたのがこの「クイックドラグ」です。 誌=実際にリールを手にして、「クイックドラグ」を使用してみてビックリしました。本当に半回転でキュッと締り、全くラインが出なくなりますね。しかも、その締まり方は「銀狼LB」よりも強力。半回転回すだけでここまで締まるのは凄いですよ。 |
木=実際にチヌとヤリトリしている時は、できるだけ神経を魚に集中したいので、手軽にドラグ調整できるのはメリットがあります。ただ、頭の中で、今は緩めている、今は締めているといったことを意識しておかないと、アワセ切れとなってケースもあります。特に今時期のように1日を通してアタリが少ないシーズンには、できるだけアワセ切れはなくしたいですからね。あっそれと、今回ご紹介したリール「銀狼LBQD」はPEラインだけでなく、ナイロンラインも対応していますので、お好みラインで是非QD(クイックドラグ)を体感してみてください。
誌=今後、フカセ釣りに関してPEラインの需要は高まっていくでしょうか? 木=それは難しいご質問ですね。今の時点で言えるのは、チヌ釣りに関してはデメリットがないのがPEラインです。潮絡みが少ないので、私の提唱する「速攻全遊動釣法」をする時にはかなりオススメです。逆にクロ釣りの場合には、潮絡みが少ないことがデメリットとなり、うまく潮に乗せられない場面もあります。今後潮によく絡むPEラインが開発されると、間違いなくPEラインを使って、クロ釣りを楽しむかも知れません。 誌=話は戻りますが、今回の「銀狼LBQD」は、「クイックドラグ」の使い方によって、印象が変わってくると思います。もともとダイワ製のドラグ機能はかなり評判が高いので、この「クリックドラグ」を使わず、ドラグ機能をうまく使ってヤリトリした方がいいのでは?といった声もありますが…。 木=もちろんそういった使い方もありだと思います。ある程度好みの強さにドラグを調整し、ふいの突っ込みに対してどう対処するかを、「クイックドラグ」で瞬時に調整するのです。例えば、ある程度ドラグ調整している時に、大型チヌがヒットする。ちょっとドラグを緩めて、チヌを暴れさせないようにするといったシーンでも、この「クイックドラグ」ならちょっと調整するだけでいとも簡単に実現できます。実際、ドラグを効かせながらヤリトリした方が、魚が早く疲れてくれ、取り込みが楽になるシーンもあります。「クイックドラグ」は、使う人によって様々なな使い方があるので、まずはこのドラグに慣れて頂き、使い方を考えてみるのも面白いかも知れません。 誌=聞けば聞くほど面白い使い方ができそうで、ワクワクしますね。 木=最後に長年、釣り業界を支えてきた『つり太郎』私も幼少期の頃から読んで読んで読みまくった週刊誌でした。学生時代からは執筆もさせて頂き、取材などでも大変お世話になりました。最後にお誘い頂き大変光栄に思います。ありがとうございました! |