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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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筋骨隆々、野性味溢れる天瀬のアユ狙い

2010年 7月 8日 9時頃

前日、天瀬でいつもお世話になっている「寅屋おとり店」に電話。ここでは目の前の玖珠川で掛けたアユ、しかも背掛かりだけを厳選。それを川に浸けた籠の中で生かしているため、水温合わせの時間がかからず、ビンビンの元気囮で、すぐに釣りができるので助かっている。

午前9時過ぎ、新天瀬橋到着。立ち話をしている最中、橋の上の瀬に入っていた「寅屋おとり店」調達部長の聖ちゃんが大きく竿を曲げて、しかもノサれかける。下りながら体勢を立て直そうとしているのだが、囮の顔さえ見せることなくダブル放流、竿先は空しく天を仰いでしまった。竿を畳み川を上がった聖ちゃんは、頭から湯気を立ち上らせて、「連続で親子ドンブリぞ! 頭に来たけん、竿替える!」と、竿を硬調から荒瀬に持ち替えて、またザブザブと先ほどの瀬に戻っていった。私も慌てて川に入る。湯山発電所放水口と新天瀬橋の中間あたりの深瀬から探ってみることにした。

竿は昨年初卸しで尺をものにすることが出来た、パワフルロッドの下野ブラックバージョンCW90、天井糸はサンライン極細天糸フロロの0・8を約4・5m、水中糸はサンラインFCフロロ0・5を約5mとかなり太めの選択をした。これに移動式ハナカン仕掛けをチチワで接続し、掛けハリはオーナーJ‐TOP8号の3本錨、ハリス1・5号をセット。

私の立ち位置から少し先がいきなり石組みの落ち込み。そのため、落ち込みから3〜4m 下がった辺りからやや吊り気味に囮を泳がせ、落ち込み付近で石の壁に沿わすイメージで囮を沈める。すると、難なく一発で手元に衝撃が走った。型にはやや不満ではあるものの、囮には最適な22㎝級。これを先ほどと同じ要領で泳がせると、またもや出し掛かり。しかし、そうそう上手く掛かり続くものではない。正午頃まではポツリポツリ掛かり続けたのだが、あれだけあった野アユからの反応が、ピタリとなくなってしまった。試行錯誤しながら粘ってみたが、どこに囮を入れても泳がせても止めても、ピリッともしない。長い長い沈黙、周りを見ても同様で見渡す限り、竿は曲がっていない。しかしそんな中、聖ちゃんと御大寅さんの二人だけは違う。まるで川中のアユが二人の周りに集まっているのではないかと思うほどのハイペースで、掛けまくっているのだ。

私の悪い点は、掛からなくなるとすぐ場所のせいにしてしまうこと。確かに追い気のあるアユだけを拾って掛けていくのならばその考えもありかもしれないが、いるのに掛からないアユを掛けることができなければ上達の道は途絶えてしまう。また、ここでは追わなくなると川全体のアユ達が示し合わせたように全く追わなくなるので、やはりヤル気の無いアユを掛けるための技術と状況判断力が釣果を大きく左右する。

休憩を挟んでから、少し前進して立ち込んで新たなポイントに囮を泳がせると、長い長い沈黙を破って、やっと新たな野アユと遭遇することができた。囮を替え、さらに一歩前進し奥の流れに差し込むと、今までに無い強烈なアタリ、ブラックバージョンが大きく弧を描いた。パワーを信頼して、竿を寝かせたまま徐々に上に引き上げ、十分引き上げたところで、竿を立て一気に引き抜いた。玉網に納まったのは背中の盛り上がった筋骨隆々とした、まさに天瀬スタイルの野生であった。クライマックスもここまで。まだまだ途半ばで目下高い高い壁に遭遇している私にはこの日もこの状況を打破することが出来ず、夕刻まで粘ってみたがたった13尾の貧果中の貧果と言える憂き目にあってしまった。

川の中にアユは大量にいる。この日も聖ちゃんの54尾を筆頭に、ビギナーでも20尾以上の釣果があがっていた。我こそはと思われる方は、是非一度チャレンジしてみて欲しい。小林 正直・記

問合せ先/寅屋おとり店TEL090・3323・7373

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