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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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マキエの作り方を教えて!

2011年 7月 2日 10時頃

釣り方や仕掛けだけにこだわりを持っていては、フカセ釣りは上達しません。フカセ釣りにまつわるちょっとしたアイテムにもこだわってトータルバランスを整えないといけません。こだわりを持つことによって、釣り人それぞれの釣りのイメージが確立されます。今号は編集部からの質問に、私なりにアドバイスさせて頂きます(不定期連載)。

マキエの概念=魚釣りは魚を釣ることが目的です。魚釣りの楽しみ方はいろいろですが、1枚でも多く魚を釣るには、魚が釣れる確率を上げなければいけません。釣り場、海況、潮流などの自然条件の選択と釣り人の釣技により、釣れる確率が決定します。自然条件の選択は現在釣れている場所を選んで瀬を予約したり、「一番船」で場所を確保したりなど釣り人の行動力によってどうにかなりますが、釣技についてはそうはいきません。釣り人が蓄積した経験や思考、それにより培われた技術がものをいうのです。そういった意味でマキエの調合と仕上げ方に注目することは、非常に大切なことだと考えます。

さて、マキエはただ単に沖アミに集魚剤を混ぜ込んで打てばいいというものではありません。クロ釣りに対する自分のイメージとスタイルによって、数ある集魚剤から選択する必要があります。集魚剤といっても種類は多く、その数だけ特長があります。まとまり重視のもの、拡散性の高いもの、比重の大小、粒子が粗いものや粉末状で増量タイプのもの、集魚効果が高いもの等々。いろいろな特徴を活かしたブレンド具合によって、自分のイメージに合った配合ができ、クロ釣りにとって効果的な調合が可能となります。

私が持つクロ釣りのマキエの調合バランスは、クロを効果的に浮かせるための軽い粒子と比重の大きいものがバランス良く調合され、加えて釣り場の環境によって、まとまり良く自在に遠投もできるように仕上げているものです。比重が大きいマキエの配合割合が多いと、クロがある一定のタナでマキエを拾いに来ても、マキエの沈下が速い分、クロは長い時間マキエの中に留まっていることはできません。かといって、比重が小さい軽い粒子ばかりでは、自分が狙うことができる範囲において下層の方までマキエを効かせることが難しくなります。特に、潮流が速く本流が通す釣り場などでは、なかなか沈んでいきません。下層にマキエを効かせつつ、それに反応したクロを上層へ浮かせることができる調合具合のマキエを作ることが、私のマキエ概念です。

つまり、クロがある一定のタナへマキエに反応して出てきている時間が長いほどツケエを合わせられる確率が上がり、釣れる確率も上がるのです。あくまでも、クロは温かい時期や寒い時期に関わらず、浮かせて釣るという概念をベースに、軽い粒子と重い粒子をバランス良く含ませた配合が必要です。そのため、私は一年を通じてほぼ同じ配合バランスでのマキエを使用します。いくら寒の時期にクロのタナが深くなるとは言え、寒の時期になると潮流の緩やかな場所がポイントとなるため、マキエの比重が軽くても、マキエが沈みやすいのです。

また反対に、温かくてクロの活性が高くタナの浅い時期には、潮流がよく通る場所がポイントになります。このような理由から、クロのタナと潮流の関係から見て、時期によってマキエの配合を変える必要はないと私は考えるのです。特に、寒の時期、それも厳寒期では比重の重いマキエを主体にしたブレンドのマキエを使用していると、潮の緩いポイントにマキエが沈み過ぎて逆効果となってしまうケースが往々にしてあることを理解しておきたいものです。マキエメニュー具体例具体的に私の基本的な配合パターンとして、沖アミ生3㎏4角に対して、集魚剤は「グレパワーV9スペシャル/1袋」、「グレパワーV10スペシャル/1袋」、「グレパン/1袋(もしくは、浅ダナグレ/1袋)」を基本としています。配合の考え方として、「グレパワーV9スペシャル」は、まとまりの良さとムギやペレット系の粒子の存在があり、マキエのベースとしています。「グレパワーV10スペシャル」は、「グレパワーV9スペシャル」の特徴に加え、白色系という視認性の良さと吸水性が高いため、配合の硬さ調整の役割として欠かせません。この「グレパワーV10スペシャル」の配合により遠近自在のマキエワークが可能になります。そして「グレパン(もしくは、浅ダナグレ1袋)」は、拡散性と比重の軽さの特徴があり、マキエに反応したクロを浅いタナに浮かせるための役割です。マキエの作り方ですが、これが重要です。私の場合、集魚剤に混ぜる沖アミは、原形のままで混ぜるようなことはしません。エサ盗りが多い場合でも沖アミはしっかり砕いて、集魚剤と均一に混ぜるようにします。エサ盗り対策用に沖アミの原形を撒くようにするよりも、砕いた沖アミの粒子を数多く撒く方がエサ盗りに効果があるし、クロにも効果があると考えるからです。次に作り方を解説します。

集魚剤と混ぜる沖アミ4角をしっかり刻みます。次に、「グレパワーV 9 スペシャル」を1袋、「グレパワーV10スペシャル」を1袋を加えて均等になるようにしっかり混ぜ合わせます、その後、「グレパン1袋(もしくは、浅ダナクロ1袋)」を加えて偏りのないように丁寧に混ぜ込みます。この順番がポイントです。パン粉系の軽い集魚剤を混合する場合は、必ず最後に混ぜるようにしないと、軽い粒子の効果が半減します。加えて注意しなければいけないことは、遠投するからといってマキエを練り込むようなことは絶対に避けることです。上述したマキエの配合で40mラインまでの遠投は十分に可能です。バッカンの中のマキエをヒシャクで押し当てた時にまとまり、遠投できるように仕上げなければ、拡散性に優れたマキエになりません。大切なのは、日頃から沖アミと集魚剤の割合、そして集魚剤の種類を意識し、自分のクロ釣りのイメージに近づけられるブレンドや作り方を把握しておくことが、クロの確率を上げる大きな要素と言えます。たかがマキエということ無かれ、マキエが釣果に及ぼす効果は大きく、釣具屋でエサを購入してマキエを混ぜ込んだ時点で、釣れる確率の差が出ていることを忘れないで下さい。

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