TOP ≫ 波止TOP ≫ 釣行記事

釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

Club :

Pride :

ナイト・エギングにチャレンジ

2012年 1月 21日 12時頃

1月21日、中潮。5日にエギング道具一式揃えた西郷さんは暇をみつけては夜な夜なモイカを狙っているが、釣行日はいつも強風が重なるハードコンディションで、全くモイカを釣ることができないらしい…。そこで、エギング道具を揃えさせた責任を取って、本誌取材チームが同行取材!

「今日を逃したら、今季は釣れない気がするんです…。だから今日は、釣るまで帰らないと決めました! 絶対に、釣らせて下さい!」と、荒い鼻息を吹きかける西郷さんの迫力についつい圧され翌日が締切なのに、思わず「はい」と返事をしてしまった。午後7時、佐伯市鶴見の「敷場」に到着。土曜日の夜ということもあり足場のよいポイントは、泳がせの釣り人達で全く入る隙間がない。周辺の磯場で竿を振ってみるが、水深が浅く釣り辛いので場所移動することとした。「中越」へ。同じ鶴見なのに、風の勢いが地と天ほどの差…。風向きは西寄りの北で、「敷場」はちょうど風裏。ここ「中越」は北風をもろに受けるのだがそれでも、風裏のポイントからあふれた釣り人達で賑わっていた。まずは西側の浅場の藻の周りに、エギを投入する。

「あっ、重いです、重いです! 多分、イカだと思いますよ!」と西郷さんが振り上げたのは、重量たっぷりの藻!「モイカは藻の周りを好むし、藻の掛かりやすい場所は釣り人が避けるので、思わぬ大物に出会すこともあるよ」とアドバイスを送ると、忠実にその周りを攻めつづけて、エギを3個もロスト。しばらく粘ってから、風裏の米水津へ移動することとした。「竹ノ浦」へ。たまに風が回り込むが、その合間を狙えば快適に竿を振れる状況。これまでは釣り難い場所だったのでおざなりにしていたが、ここで西郷さんのフォームチェックをすることとした。

改めて西郷さんのキャスティング・フォームを観察すると、明らかにぎこちない。細かなフォーム修正は釣行を重ねる度に自然と修正されるものだが、一点だけすぐに修正すべきポイントがあった。それは投入時の、穂先からエギまでの間隔。西郷さんは穂先から30㎝しか垂らしておらず、リーダーの長さも丁度その長さの30㎝ほど。「結び目がガイドの中に入ってしまうのが嫌だし、この垂らしの長さが投げやすいのですよ。ハリスが短くても全く問題ないですよね?」(西郷さん)。「投げやすい」という西郷さんの思いとは裏腹に、垂らしが短か過ぎて遠心力が全く効いてないし、その短さゆえリリースポイントが頭の後ろなので、本来届くはずの飛距離が達成されていない。ハリスの長さは最低でも1mは必要だし、それより短いとPEラインの存在感が邪魔をするのか、モイカの乗りが非常に悪くなる。そこでハリスを1m、投入時の垂らしを1m強、遠心力を効かせてリリースポイントを前方45度で意識するようにアドバイス。最初こそ、長く垂らしたハリスに苦戦していたがすぐに慣れると、「この方がよく飛びますね〜!」とご機嫌でキャストをしまくる西郷さんであったが、釣果の方は全くのご機嫌斜めであった。

「田鶴音」へ。北風を背中に受けて、エギを遠方にロングキャスト! しかし、足場が高い(約6m)のと風がPEラインを吹き上げるのとで、3・5号エギを使用しても全く着底する様子がない。そこで、エギのアイの周辺に糸オモリを巻きつけるようにアドバイス。これによってエギが海底に触れる感触を掴んだ西郷さんであったが、釣果を掴むことのないまま、「田鶴音」を去ることとなった。

午後11時過ぎ、再び「竹ノ浦」へ。「モイカのアタリは、どのように出るのですか?」「活性が高ければ、エギのフォール中にゴツゴツとした感触が…」「エギのフォール中に?」というわけで、フォール中のアタリを取りやすくするため、風裏のこの港の外灯周りで、「テンション・フォール」の練習を行うことにした。「テンションフォール」とは、ラインを張った状態でエギをフォールさせること。糸を張っているからアタリが出やすいし、フォールスピードが遅くなるので、モイカが抱きやすい傾向がある。西郷さんがテンションフォールをさせるとスゥーッとラインが引き出されアワセ!「初モイカ登場か?」と期待をしたが、海面に浮かび上がったのは良型マツイカであった。本命でなかったとはいえ、初めて釣ったモイカの感触を楽しんだ西郷さんであった。

午前1時過ぎ、鶴見「敷場」に到着。まだ釣り人は多いが、釣り人の間隔が広くなり、その間でエギングのお邪魔ができそう。しかも、潮止まりも重なり釣り人のほとんどがお休み中で、先客が快く竿出しをさせてくれた。そこで遂に、同行した本誌記者が1㎏級を釣り上げる!「うおー、俄然ヤル気になりました! 釣れるまで、ここから離れません!」(西郷さん)。西郷さんは、本紙記者がモイカを釣った釣り座で、延々とエギを打ち返す。周囲のエギンガーは「見切り」ながらポイントを転々とするし、その「見切り」がエギングでモイカを釣るには大切なポイントだが西郷さんは、「初心者の私には、場所を替えるなんて選択肢はありません。同じ場所で竿を振り続けるのは、自慢じゃないけど得意ですから!」と意に介さない。すると午前4時過ぎに、ドラマが起こった!

基本通りにエギをキャストし着底→2回ジャーク→テンションフォールを繰り返していると、エギが着底するタイミングと共に、「ガツガツ」とした手応えを感じる。「アワセを入れた瞬間根掛かりかと思いましたが、竿を起こすと物体が底からジリジリと抵抗しながら浮き上がる感触が伝わったのですよ!」竿のテンションを緩めないことだけに神経を集中しリールを巻き込むと、1㎏を優に超える特大モイカが浮かび上がった!「モイカが浮かび上がった瞬間、手元が震えましたね! エギングについて今日わかったことは、『エギングは技術である』ということ。もっと釣行して上手くなったら、息子達にも教えて、家族でエギングをしたいですね」(西郷さん)。

西郷さんは午前5時までに小型モイカを1パイ追加して納竿。この日の鶴見、米水津では大型モイカのアタリは散発的で、各地でマツイカが頻発していた。マツイカが釣れ始めるとモイカシーズンは最終盤であるが、モイカのアタリが少なくなる代わりに、大型の一発を期待できる。大型党には、願ってもないシーズンの到来です!最後に、夜釣は釣り場の騒音とゴミに、細心の注意を払いましょう。

筆者のタックル

つり太郎WEB内を検索

バーコード