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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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坂ノ市一文字タチウオ攻略

2012年 8月 16日 13時頃

8月16日、大潮。午後3時、池永祐二さんが坂ノ市横一文字に上礁した。池永さんの狙いのターゲットは、ハシリに突入したタチウオ。シーズン序盤は数こそ出ないがそのアタリを捉えたならば、大型である確率が高い。ドラゴン・ハンターの名を賭けていざ、勝負!

上礁後、池永さんはタチウオのエサとなるゼンゴ釣りを始める。大半の釣り人がタチウオのツケエに使用するのはスーパーで購入したゼンゴ、もしくはキビナゴであるが、池永さんは極力、現場でエサを釣るようにしている。「まずはエサの鮮度。タチウオに限らず、新鮮なエサほど魚の食いが良い。次に、マキエを効かせるため。マキエでゼンゴなどの小魚を集めれば、その分だけ釣り座にタチウオが集まるから」(池永さん)。池永さんはゼンゴを釣り上げると、3枚に下ろしてクーラーに保管する。池永さんはタチウオ釣りのツケエに、ゼンゴの切り身を好んで使用する。「ゼンゴを薄く切り身にすることで、海中でヒラヒラと沈下するのを演出する。ヒラヒラと沈下することで新鮮なゼンゴの皮の輝きのフラッシング効果が高まり、よりタチウオの食い気が高まるはず」(池永さん)。午後7時、東の空が暗くなり始めると池永さんは発電機の電源を起こし、犬走り上にセッティングした投光機の明かりを灯す。明かりに反応したゼンゴの群れが、ビチャビチャと海面にたくさんの波紋を作る。池永さんはゼンゴ釣り用のマキエを間断なく打ち続けて、ゼンゴを足元に釘付けにする。明かりとマキエの相乗効果で、更にゼンゴが集まる。タチウオの群れが接岸していればゼンゴの群れを目掛けて、ここに集まるはずだ。ここで、池永さんの仕掛けを解説する。

池永さんの仕掛けのテーマは、広範囲の表層から底層までを効率良く探ること。広範囲を攻めるには遠投、表層から低層までを探るには全遊動仕掛けが必須であると池永さんは考える。チャップオン&ケミホタル広範囲を攻めるには自重のあるウキが必須だ。それに加えて遠くでも海中に沈んでからも、よく見えなければならない。そこで池永さんが使用しているウキがルミカのチャップオンだ。「自重が10gあり(3B)飛行時の姿勢が安定しているので、コントロールしやすく遠投性能が高い。圧倒的な明るさなので遠くにあっても、アタリで沈んでいるのか、馴染んで沈んでいるのかも分かりやすい。道糸とハリスの直結部にはルミカの『ケミホタル太刀魚』をセット。集魚効果はもちろんだが、着水してからの『ケミホタル太刀魚』の動きで仕掛け絡みの有無が分かるし、ウキに出る前のタチウオのアタリも分かります。ルミカの『チャップオン』と『ケミホタル太刀魚』は、夜のタチウオ狙いに欠かせないアイテムですね」池永さん)。ゼンゴなどのベイトの反応が高いがそれとは裏腹に、午後9時を過ぎてもタチウオらしきアタリを捉えることができない。今日に限ってタチウオは、沖へ出ていってしまったのだろうか…。

午後10時過ぎ、満潮の潮止まりから下げに替わった瞬間、投光機の明かりの真ん中で、池永さんはタチウオらしきアタリを捉える。真下に沈下していた「ケミホタル太刀魚」が、「チャップオン」を中心点にしてゆっくりと円を描く。池永さんは糸フケを取って、タチウオが本食いするのを待つ。すると、「ケミホタル太刀魚」が加速すると同時に手元から道糸が弾け出てアワセ、フッキングしたのを確認すると、今季初のタチウオの手応えに池永さんから笑顔が溢れた。これを合図に同行者達にもタチウオのアタリが連発する。型は指3本弱までが主体、続々とタチウオが上がり続ける。池永さんはタチウオをハリから外すと、クーラーに納めずにナイフを取り出して3枚に下ろし始める。「タチウオの切り身は、タチウオ狙いの最高のツケエです。ゼンゴよりも輝きがあるしエサ持ちもよい。細長く切って使えば、そのシルエットの揺らめきが、タチウオに猛烈にアピールするのです」(池永さん)。

タチウオの数が出るのはうれしいが、池永さんの狙いはあくまでもドラゴン(特大タチウオの愛称)。投光機の下でゼンゴを追い掛け回す小振りなタチウオには敢えて目をつぶり、遠投を交えながら光と暗闇の際を重点的に狙ってサイズアップを狙い、指3本大までを追加する。午前0時を過ぎるとタチウオの勢いが更に増し一斉に海面に浮上したり、ベイトを追って跳ね上がったり。そんな中、池永さんの潮上で竿出ししていた植木さんから、「タモを貸して下さいっ!」との声が鳴り響く。足元では大きなタチウオが大蛇のようにくねりながら、波飛沫を上げてバシャバシャと暴れ回る。助太刀した池永さんがタチウオを浅網にどうにか収めると即座に引き上げようとするがその途中で、思わず息を整える。ようやく上がったタチウオの胸ビレ付近に手を添えるが、それよりもタチウオの身の幅が大きい。もちろん、このタチウオがこの日の最大タチウオとなった。「午前5時までに4人で30本。型は全体的に小振りであったがドラゴンが交じったので、今日は満点に近い釣果ですね。満点を上げられないのは、私がドラゴンを釣れなかったから。タチウオシーズンが開幕したのでみなさんもドラゴンの一発を狙いに、坂ノ市一文字へ釣行してみませんか?」(池永さん)。

取材協力:大勝丸TEL090・3075・7328

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