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釣り場 : 鹿児島県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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第22回 ダイワグレマスターズ 全国決勝大会

2015年 5月 17日 0時頃

田中貴、4度目の栄冠を手に!

5月17、18日、大潮。

全国で開催された12会場の予選会を勝ち抜き、A・Bブロック大会から選出された12名の選手にシード選手の4名を加えた16名が、鹿児島県上甑島里で行われた第22回ダイワグレマスターズ2014全国決勝大会に集った。4選手が4ブロックに分かれて初日に予選リーグが行われた。熾烈(しれつ)な対戦が多く繰り広げられ、トップに立った4選手が2日目に進むことができ、シードを得ることができるのだ。グループ1から全て釣果1枚ながら3勝した山本俊介(大阪市)、グループ2から昨年準優勝の山村大志(鹿児島市)、グループ3から昨年3位の中西克美(徳島市)、グループ4から同昨年3位の田中貴の4選手全勝で勝ち上がってきた。昨年のシード選手3名とブロック大会2位の実力で全国大会ルーキーの山本が3強に挑む準決勝となった。

初日の5月17日は好天に恵まれ暑すぎるくらいだったが、準決勝・決勝が行われた18日は梅雨前線になる前の前線が北上してくる予報が出た。協議の結果、開始時間を30分早め、対戦時間も120分から100分に短縮で行われることになった。

準決勝で田中とあたったのは、全て1枚で勝ち上がってきた強運の山本だった。山本と田中の準決勝が行われたのは、田中が初めてグレマスターズの栄冠を勝ち取った決勝の場所である「松島のガマ」なのは因縁を感じてしまう。田中が準決勝で選んだのは、山本釣具店オリジナルのウキで「貴(き)マイナス3」。前半早々、クロを釣り上げたのは山本だった。田中は、すぐに境界線を割ってしまう左流れに苦戦する中、交代1分前のコールに貴重な1枚を手にする。これで緊張が解けたのか後半戦は田中に火がついた。終わってしまえば5対1と田中の圧勝で決勝に進むこととなった。

決勝の地「灯台下のハナレ」に辿り着いたのは、田中貴と地元鹿児島から参戦の昨年も決勝戦を戦った猛者山村大志だった。決勝を前に降り出した雨に激戦が予想された。決勝会場に入り決勝戦の準備を始めると風まで吹き出した。前線の通過が迫っていた。8時10分、当初の予定を1時間20分早めて決勝戦が始まった。雨風のダブル攻撃で釣り座が限定されたので、潮は左側に陣取った田中に当て潮で右に流れ、すぐに境界線に達してしまう速さだった。これで釣れるのかと思われる中、潮下に釣り座を構えた山村が開始6分動いた。遅れること20分、田中が追いつく。その後、山村が2枚追加して田中を引き離すが、交代16分前と4分前に流れが緩んだ好機を見逃さず2枚を釣り上げ強引に山村と並ぶ。

後半戦が始まると今前線が通過しているのが分かるような土砂降りになる。ここから田中の怒涛の快進撃が始まる。先端の張り出しや沈み瀬を恐れず、雨にも風にも立ち向かうように急斜面の高台に釣り座を決めた。2枚釣り上げた後、沈み瀬に道糸を切られたのを機に、仕掛けをガラリと替える決断に出た。今まで使っていた山本釣具センターオリジナル「貴マイナス6」からプロ山元の「タナプロ/4B」の2段ウキに替え、悪天候に対応していく。必死に食い下がろうとする山村が1枚釣り上げる間に後半5枚を釣り上げ、ダイワグレマスターズ3連勝を勝ち取った甑島の王者の貫禄を見せつけた。

しかし、昨年再開された甑島の全国大会に意を決して参加した田中を準決勝でくだしたのが、山村だったのだ。「あの時は自分の釣りに絶対の自信を持っていたが、それだけに周りが見えていなかった」と振り返る田中。だからこそ今回の決勝には決意が込められていた。やれることは何でもやる。決勝を終え疲れ切った田中の顔に、壁を乗り越えた男の心意気が見えた。
(文中敬称略)

筆者のタックル

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