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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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石巻き落としフカセのススメ

2016年 4月 28日 14時頃

4月28日、小潮。連休前の平日、やって来ました楠屋の港。船長が若くなり、聞きなれた「行いはいいかえー?」の一言は、凛とした「今日もお願いします」に変わりました。総勢4名の釣り人に希望の釣り座と帰りの時間を確認してカセを指定。荷物の積み込みを指示する様子は従前どおり、何の変化もナッシング。皆で協力しあって荷物を積み込み、いざ出港。操船も手馴れたもので、難なく釣り場に到着です。

釣り座は、カセの係留が港から沖の方向に1番から4番まで。プラス3番の南に大きな「さゆり丸」が鎮座。この舟、幅広で安定感は抜群ですが、なにせ舷側が高いのでダゴチン仕掛けでは釣り難い。それで専ら船酔いが心配な人、サビキ釣りやカゴ釣りの釣り人にオススメの釣り座です。カセでは南を背にして釣るので、引き潮が左の港方向に、満ち潮が右の沖方向に流れます。

ここの本命は断然、引きの潮。中でも左斜め後方に緩やかに、しかし確実に流れる潮なら最高、ベリベリグッド! 大型マダイは約束されたのも同然。あぁ、それなのに…、なぜかしらここのところ、この潮には久しくご無沙汰なのです。果たして今日はどんな潮になるのでしょうか。せめて、潮汐表どおりに引きの時間帯には引きが、満ちの時間帯には満ちが行って欲しいものです。

今日は旧暦3月22日の小潮。地震と大雨の後で空模様もすぐれませんが、カセは1番「敬海愛魚」の釣友と一緒です。二人で乗るのは久しぶり。なので、仲良くケンカではなく、互いに相手を悔しがらせたい一心で頑張ります。否、釣技を競い磨くことにします。僕が釣行できなかったこの2ヶ月の間、この日を楽しみにせっせとエサを撒き続けていたということなので、きっと好釣果に恵まれるはずです。

近況など話しながら釣り座を整え、まずは沖アミ生を解かし、網に入れてドボン。次いでタックルの準備に掛かります。自作のイカダ竿に巻き取ることしかできないスパルタンな小型リール。巻くのはフロロカーボン2号を100m、極小サルカンを介してフロロカーボン2号1ヒロのハリスにチヌバリ3号を結べば準備完了。いえいえ、予備も兼ねて仕様を少し替えたものと合わせて2本を竿受けに置いたら準備完了です。

ツケエ、マキエともに沖アミ生。程よく解けたら引き上げて3等分。一つを手元に残して二つをクーラーに入れます。解け過ぎ防止とペース配分の一助とするためです。手にした小石にマキエを敷いて、その上にツケエを置き、さらにマキエを載せてハリスでグルグル巻きにして投入。狙いのタナに達したらラインの送り込みを止め、お辞儀をしていた穂先が真っ直ぐになったら、いざ勝負! と、なります。

「石巻き落としフカセ」では、穂先のお辞儀は小石に巻きつけたハリスが解けていることの証であり、真っ直ぐになったのはマキエとツケエが海中に解き放たれた完全フカセの状態になったことの証です。なので、ここから先はターゲットに応じた釣技・秘技の見せ場。竿先を注視しつつ、知識と経験を総動員してラインを張ったり緩めたり。もう食うか、いま食うかと、楽しくも胸はドキドキの時間帯であることは言うまでもありません。

まずはアジ狙い。35m出したところでラインの送り込みを止め、竿先が真っ直ぐになるのを待ちます。するとクンクンとリズミカルにお辞儀をしていた竿先が、グーンと曲がったままに。アチャー、石を釣ってしまいました。多くの場合、最後の一回転でハリがハリスをかけてしまうことで起こりますが、ときにはバックラッシュに似た状態になっていることもあります。はやる気持ちのままに、ポンと投げ入れたのがよくなかったようです。水面近くまで手に持って丁寧に落とし込むべきでした。失敗は反省しなければなりませんが、悔やむより集魚のためのマキエをしたのだと考えるポジティブ・シンキングが大切。「ん、大物?」と、お隣さんを牽制しつつ、ラインの巻き癖もとれるのです。悪いことばかりではありません。「釣りは楽しくポジティブに」です。

ところで、マダイ、アジ、チヌ、イシダイ、シマアジ、イトヨリ、ブリ、オオニベ等々なんでも釣れる感のある楠屋ですが、いままでイサキだけは釣れないし、釣ったという話も聞いたことがありません。多分、瀬がないからです。しかーし、「チリも積もれば山となる」。たかが小石、されど小石。馬鹿にしてはいけません。一度の釣行で60個余りを使う小石が積もりに積もって、そのうち立派な瀬が誕生します。名付けて、秘礁「釣れまっ瀬」(蛇足的追伸=「小石が集積しても瀬にはならんやろー」といった正論は野暮。一緒に夢を語るのが大人の対応というものですヨ)。良型の口太が釣れることがあるので、まったく希望が持てないということではないと思うのですが…、どうでしょう?

さてさて、本日の釣果は別添写真のとおり。期待に応えるものではありませんが、なんのソノマリ、アマチマリ(若い人には分かりませんか? 笑)。「千里の道も一歩から」と言います。今後とも、釣友(敵かなあ?)ともども、せっせと小石を投下して「釣れまっ瀬」造礁工事に励みます。時期は未定ですが、竣工の暁にはマダイやアジに加えて、良型イサキが入れ食いになるはず。きっと、皆さんにも喜んでいただけることでしょう。乞う、ご期待!

PN/釣り一番

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